カモシカさんの山行記録・旅日記etc.

山は心のふるさと。登山(アルプス~低山まで)・ハイキング・小旅行の気ままな記録です。

雪山デビュー 蓼科山!<前半>

2008-01-11 | 山行記録

2008・1・5~6 雪山山行

 雪山デビューは 蓼科山から

 

 ピッケル12本爪のアイゼンを用いての初めての雪山山行!

 いやが上にも胸が高鳴る

気候温暖な伊豆の近くに住む身にとって雪とは縁がないものと思っていたが、ついにその殻を破る時がきた。

雪道をスタッドレスで走行するのもやけに緊張する。

でも、雪を見るとワクワクしてしまう。なぜだろう?

輝く雪山を見ると なぜこんなに心躍るのだろう?

 

家を出る時は天気予報どおり、星空であった。ところが、双葉SAでは完全な曇り空となった。中央道からも闇に浮かぶ八ヶ岳の稜線が雲の中なのは明白だった。
これでは全く展望はないな。雪上歩行の練習だけで終わるのかと、やや気落ちしながらビーナスラインを登る。
夜が明ける。諏訪IC気温マイナス5度。曇りながら、きれいに八ヶ岳が姿を見せ始めた。
青空も出てくれ、そんな思いを胸に女神茶屋の駐車場に到着。先着のクルマは僅か5台。
 

 

 夏と違って駐車場の脇から登山道に入れる。メジャーな山なのでトレースは付いている。しかし、周りには誰もいない。普段なら大歓迎な静かな山の朝であるが、今回は不思議と誰かいないかなと、探してしまう。薄くもりの空を仰いで出発だ。

 

 スタート直後は平坦な道を雪の感触を確かめながら歩く。まだアイゼンなしである。

 トレースを外すとズッポリ太もも辺りまで埋もれてしまう。

 まだ風はなく、静寂な森の中を独り歩く。

 

 樹林帯の中ほどまで進むと、早くもウサギさんの足跡を発見!

 

 蓼科山は三段急登を制覇しないと頂に立てない。先ずその1段目が始まる。

 キックステップで登っていく。眼下に見える景色も登るに連れて少しずつ変化していくのが楽しい。

 

 早くも後方に、南アルプスがずらりと並んで朝の挨拶をしてくれる。

 

 その右に、中央アルプス。

 

 さらに右に、御嶽山。 時折、青空が雲の切れ目から現れる。

 

 岩ゴツゴツの本格的な急登が始まる。 この手前で、アイゼンを装着。

 急な斜面もサックサック小気味よく登っていける。

 

 早くもずいぶん高度を稼いで登ったと実感できる眺めだ。

 

 待ってたぜ、青空くん! 急登、急登、急登!

 

 右手に南八ヶ岳の峰々。

 

 背中には、雲海に浮かぶ南アルプス。

 

 おぉ、北横岳も見えてきた。 最初の急登が終わると標高は約1870m。

 

 2段急登もなんのその、大好きな青空だ!

 

 八ヶ岳の眺めは見飽きることはない。

 

 この指導標を過ぎた辺りで、

 

 雪壁で囲んだ冬季用のビバークテントを発見。声を掛けてみるが、応答はない。
 ここをベースに早朝の山頂狙いか?

 

 勾配が緩んだ辺りで、蓼科山のピークをロックオン!

 いつしか空は快晴に! あそこを登り切れば、目指す山頂だ!

 2段目急登も終わった。(約2160m)

 

 しばらくはこんな感じの真っ白な雪の絨毯を歩く。

 写真はないが、この辺で下山してくる人とすれ違う。今日はじめて会った人だ。

 トレースはあるもののここまで登っている間は、誰一人として会わなかった。

 静かな雪の中、音がなく静寂そのものだった。

 

 ここから先は、かなりの急登! 急登! 急登!

 

 青空に向かって急登! 心臓も キュ~~~ト!

 

 雪のシラビソに覆われた北横がすぐそこに見えるようになった。

 

 雲海に浮かぶ八ヶ岳連峰!

 

 迫力を増すその姿。 今度は君たちに会いに行くからね!

 

迫る雲海の向うには、南アルプスの峰々。(北岳、間ノ岳、甲斐駒、仙丈が写真でもはっきりとわかる。)

 

 濃紺の空に向かって登る。

 

 足を止めては、何度も眺めてしまう八ヶ岳。

 

 下山してきた二人連れ。山頂は猛烈な風だとのこと。

  お願いして1枚撮って頂いた。

 

 真っ白な雪のトンネルを潜る。アクセントとなって面白い。ここを抜けると

 

 紺碧の空に向かって、真っ白な雪道の急登だ!

 

 両サイドは、樹氷の白さが眩いばかり!

 

 登ってきたルートを振り返る。

 

モンスターの樹氷から変化して、スティック状の縞枯れにエビの尻尾が目立ち始める。

 

 森林限界の境で、下山してきた二人と挨拶を交わす。相変わらず山頂は強風のようである。彼らとしばし話し込んでいると後方から話し声が・・・。3人連れのファミリーが登ってきた。とても軽快な足どりであった。
私はここで、稜線に出る準備に入るフリースとアウターを着込む。オーバーグローブも重ねて、アタック態勢に入る。

 

  エビの尻尾がこの先の何にもない山頂のもっと強い風を既に知らせてくれる。

 

 森林限界突破! ついに山頂エリアへ! 先行するファミリーをとらえた。

 

 最初の赤ポールを過ぎたところで、山頂同様の展望が開けた!

 文句なしの大パノラマだ!山頂ではこの続きがぐるり360度だ!

 無雪期には何回か登って見ている展望だが、それでも興奮してくる。

 

 北横岳がすぐそこに見える。だが、風は強い。

 この先本来はトレースはない。あっても風ですぐに消える。
 すぐ前を先行したファミリーの足跡だけである。

 

 さて、ついに山頂エリアに入り 

 超強風とひろ~い山頂からのダイナミックな大パノラマ!が展開します。

 

  この続きは 「雪山デビュー 蓼科山!<後半>」 につづく。

 

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10 コメント

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きれい!! (たんべぇ)
2008-01-11 10:14:12
蓼科山の展望は噂どおり素晴らしいですね!
私は6月に一度だけ登ったことがありますがあいにく展望を得ることは出来ませんでした。

キーンと澄んだ冬の空気を感じます。
こんな素晴らしい風景を見たらもうどっぷりハマりますね~雪山!!
返信する
うおっ! (上松 B作)
2008-01-11 20:42:26
蓼科山!!先こされたぁ~~今年行こうと思ったのに!!

で、このあとは?やっぱ縦走ですか?
カモシカさんならやりかねない!


どこかでまたジャ~~~ンプですか?期待してますよ(笑)
返信する
たんべぇさんへ (カモシカ)
2008-01-13 19:31:28
>蓼科山の展望は噂どおり素晴らしいですね!
 お陰様で、相性のいい山です!
 ここまでは前半のさわりです。
 蓼科山からのドヒャ~~とした大展望&山頂の雰囲 気は後半にてタップリお見せしますのでお楽しみ  に!
>こんな素晴らしい風景を見たらもうどっぷりハマりますね~雪山!!
 まだ入門コースですが、いつかは3,000m峰の 雪山へ、夢は膨らみます!
返信する
B作さんへ (カモシカ)
2008-01-13 19:37:06
>先こされたぁ~~
 山は逃げませんから大丈夫ですよ。
 何ならもう1回登ってもいいですよ。
>このあとは?やっぱ縦走ですか?
 カモシカさんならやりかねない!
  入門コースですよ、入門!
>どこかでまたジャ~~~ンプですか?
 アイゼンをつけては、危険です!
 ジャンプは今回,棄権しました(笑
返信する
お久です (カオル)
2008-01-14 11:43:16
雪山を始めたのですか
気を付けて無理に無いでね
お陰で素晴らしい雪山写真拝見しています
頑張って下さい、
チョット遅いですが新年明けましておめでとう
御座います。
返信する
良い感じ~ (やまとそば)
2008-01-14 19:14:18
最高の景色ですね!
稜線は風が強いでしょうが・・・。
良いスタートになった様で何よりです。
返信する
カオルさんへ (カモシカ)
2008-01-14 19:47:23
こちらこそ今年もよろしくお願いします。
しばらく伊豆の写真館、お休みしているようですが、如何ですか?
めんたまが飛び出るような美しい写真や心和むほんわか写真などお待ちしてます。
雪山の美しさに魅せられたというところでしょうか。
雪山といってもまだ入門段階です。勉強することが山ほどあります。
返信する
やまとそばさんへ (カモシカ)
2008-01-14 19:52:51
>良いスタートになった様で何よりです。
 雪山デビュー戦としては、まずまずの天気に恵まれ
 蓼科山の魅力を存分に味わってきました。
 風の強さは2日目のほうがもっと強かったです!
 冬山の脅威です。
返信する
なんと! (sanae)
2008-01-17 22:47:12
カモシカさん、登りで見たテント、その後写真を写してもらったのはテントミータカさんではありませんか!
我がブログでコメントしてくれてましたよね(^_-)-☆
こんな偶然もあるんですね~(笑)
返信する
sanaeさんへ (カモシカ)
2008-01-18 08:17:00
>登りで見たテント、その後写真を写してもらったのはテントミータカさんではありませんか!

お知らせ、ありがとうございます。驚きです!
偶然というか、ご縁というかブログの輪、和。
山仲間の輪、和を感じます。不思議な感覚です。
返信する

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