またまた寄席通い
7月下席(7/27)
開演準備。
電球や提灯を取り付けたり、幟を立てたり・・・。
短時間のうちに話芸の世界への入り口が形作られます。
開場1時間前より、木戸前で並ぶ寄席ファン。
さて、今日のお目当ては?
本日出演の大御所師匠たちのラインナップ!
寄席文字の真打看板が出る。 今回は比較的好きな師匠方が顔を揃えている。
(可楽・小柳枝については、次の記事で登場するので お楽しみに)
今回は、米丸と笑三<しょうざ>を少し取り上げてみよう。
桂米丸 三笑亭笑三
共に大正14年生まれの83歳。
お年だけ見ると相当のおじいちゃんだが、全然齢を感じさせないハツラツぶり。
故・柳昇も大好きだったが、このお二人も大好きだ。
落語を聴いたことがない、面白さがわからないという方は必見である。
噺に当たり外れもなく、わかりやすさでも落語の世界の
はじめの一歩の皮切りにはうってつけのベテラン師匠たちである。
米丸は、落語芸術協会の最高顧問。 笑三は、理事を務める。
両師匠とも御高齢ではあるが、これくらいになると話芸に稽古で磨いた噺の旨さに “味わい”というものが加わり、名人芸に近づいてくる。
米丸の誰にもまねの出来ない鼻から下の崩した顔の表情や
笑三の、あの大笑いを誘う仕草と表情。
やっぱり落語は高座のまん前の目の前で観ると面白さ倍増である。
いつまでも現役で高座を務めて頂きたい方々である。
中央には本日の番組表が出るが、その端には来月の上席出演メンバーの
予告看板が出る。(う~ん、このメンバーも観たいな~!)
本日昼の部の主任(大トリ)には、三遊亭遊三。
遠くからでもひと際目につく。この大看板に真打として自分の名前が書かれることを夢見て、日夜精進する前座や二ツ目さんたちが大勢頑張っている。
そんな彼ら、彼女らの姿に今日も元気をもらう私なのでした。
(ちょっとした末廣亭のご縁で、開場前に木戸の内側でのショット)
高座の撮影は禁止なので、毎度このシリーズ 高座の画像はありません。
是非、あなたもライブを聴きに出かけてみては!
末廣亭は、昼の部・夜の部の入れ替えがないので、11:40~21:00まで
どっぷり高座の演芸を楽しめます。
笑いの有酸素運動で、消費カロリーも高いです! 登山並み(笑
もちろんこの日も夜の部・中入りまでを楽しんだ。
木戸を出れば、昼間とは違ったこの風景が心にしっくりと映る。
デートに寄席もいいね!
土曜日だったら、若手噺家さん達の高座での修行の場ともなっている
深夜寄席もやってるし! 木戸銭もさらにリーズナブル! ¥500!
夜の新宿末広通り 木戸に明かりが灯る頃
庶民の憩い 泣き笑い 今日も心に灯がともる
8月上席(8/10)
本日、昼の部の大トリは林家正蔵。
これがお目当てのファンも多い。
こぶ平(林家三平の息子)改め、由緒ある「正蔵」を襲名したのは
まだ記憶に新しいところだ。かなり上手くはなったが、少々聴いていて
落ち着かない。
折角、古典をやるのだから周りを気にせず じっくり自分流のストレートでの
勝負を期待したいが、時々変化球を投げてしまう。
真面目な正蔵なだけにゆっくりとね。 三平とは全く違っていいではないか、とは
私評なので ファンの方は気にせずここは読み飛ばしてください。
夏の暑い最中ではあるが、やはりいつも木戸が開く1時間前には列が出来始める。
高座を間近に見る自分のお気に入りの指定席が皆さんの心の中にあるのだ。何列目の何番と自分の座るお気に入りのポジションがあるのだ。
初めは見ず知らずの仲だが、寄席通いをはじめると顔馴染みができる。開場前までのしばしの行列だが、会話も弾み楽しく過ごせる。ディズニーランドの苦痛の並びではない。
本日の真打看板。 今日も楽しみなメンバーだ。
最近は7月の席だったが、末廣亭によく登場する
異色の落語家がいるのでちょっと書いておこう。
(文字だと臨場感が伝わらないかな?)
谷村新司さんです。 ウソです。でも、ちと似てるかも。
「シャボン玉とんだ」♪のかわいい出囃子のリズムに乗って現れるのはチンドン屋!
ど派手な着物で出てきます!黄色の日とか、緑の日とか目がチカチカするような他の噺家が絶対着ない着物ですから、(「笑点」の菊翁の黄色なんて大人しいものです)初めての方でも強烈な印象で覚えられます。
そう、寿輔! 風貌もそうだけど、噺もアクが強い。
出囃子で、既に私はわかりますが、初めて寄席に来たという方々が多い日は
出てきた時点で周囲がどよめいているのを観察するのもが可笑しくて・・・。
「あぁー、突然”熱帯魚”が現れて、さぞや皆さんお力落としのことと思います。
寄席ってところは4時間はやっているから、必ず皆さんをガッカリさせる芸人が
江戸時代からでることに決まっております。」
「3番4番バッターばかりの巨人がここ何年もダメだったように 8番9番バッターも
必要なわけで、 私の後にはそうそうたるクリーンアップが楽屋入りしております。
だから、私の持ち時間は(着物の袖を扇子で指しながら)、
ま、目の保養ってことで、、、、、」
「今日は沢山入っているけど、このくらいの人が歌舞伎座にいてもガラガラだよね」
*立川談志への皮肉談が必ず入る!
「あたしたち噺家ってのは、こうやって寄席に来てくれる人のお陰で
ご飯が食べられる。
だから、今日は皆さんの顔がうどん1本1本に見えます。
でも、うどんは炭水化物で消化が早いから、これ以上大きな声は出せない」
「既にここに上がって1分経ちましたが早くもメマイがしてまいりました。
(最前列に座っているおばさんを指して)
オクサン、あなたの方がずっ~と顔色がいい。
あたしの代わりにここに来て落語やってちょうだいよ~。」
いつもの客いじりで笑いをとった後の噺は新作落語「地獄めぐり」。 何回か聴いたことのある噺ですが 寿輔ワールドに引き込まれていく。
三途の川を渡って地獄の六道の辻に到着すると、目の前に案内所。 「初めてでよく分からないんですが」と尋ねると
「何度も来る人はいないね」と案内係。
そして、地獄には様々な施設があるよ、と案内してくれるのですが、
それがさすが地獄・・・・・。
ホテルは、ホテルオークライ、部屋がいつも暗いです。
また、グランドホテル香典返しは 部屋に線香の香りが漂っています。
ペンション御通夜は オーナー夫婦がいつも泣いてばかりで、
プラザホテル賽の河原では 幽霊のキックボクシングと骸骨ストリップが見・・・。
ペットショップ、店主は犬神家の一族(犬が三毛)、
ピーナツ屋、店主は田中角栄、黒ピーナツは一粒1億円でございます。
歯医者の先生は宮田輝。(司会=しかい=歯科医)
寄席、米丸?近日来演って看板に書いてあるでしょ?
毒舌やブラックユーモアを交えて抑えたトーンでしゃべる寿輔の語りに
場内大爆笑!
特別噺がうまいとか、聴かせる落語とかいうのではないけれど、一度生で聴くと
クセになる落語家だ。寄席という空間がまたいいのだと思う。
夜の末廣亭前。
「今日は○○が出てるよ!」 立ち止まって看板に見入る人々。
「面白そうだから、入ってみようか!」と連れ立って木戸の中に消えていく。
予約の必要もなく いつでもふらりと入場できるのも寄席のいいところだ。
昼間よりも夜の方が人通りが多い新宿の街。
週末の夜ともなれば、地方の夏祭りの人出並みだ。
木戸を出た途端、夢から醒めた感覚に包まれる。
しかし、心のぽっかぽかの感じは いつまでも消えないのである。
8月中席(8/17)「アロハマンダラーズ」につづく
↑ 寄席(よせ)ば 良い(いい)のに また行ったの?
ハイ、 日本の話芸ですから!
☆アルプスに行きたかったけど、余りいい天気ではないし☆
末廣亭で びっくり饅頭の 出来事がありました!
キャプテン○○○も びっくりだ!
寄席ばいいのに・・・
そうか~カモシカさんのギャグはこのあたりから来てるのかも~!
それにしても天気が悪すぎですよね!
2週連続で雨の週末・・・あ~あ・・・どこへも行けなかった!
短い夏でした(涙)
本当は明日から遅い夏休みを取るはずでしたが天候が悪いので週末からに変更!
それでも土曜までは雨か曇りの天気ですよね。
秋に期待かな~!
まだ、顔と名前が覚えきれないのですが、カモシカさんの写真と説明でよくわかりました。
たしかに、寿輔は癖ある話しで、癖になるファンも多いと思います。
とにかく服装も目立ちましたね。
寄席は、個性のある方がたくさんで、楽しませてもらえますよね。
医学的にも免疫力がアップするそうです!
ストレス解消にもいいですよ。
お天気に恵まれない夏でしたね。私ももう丸々1ヶ月歩いていません(涙
早くも秋雨前線の登場ですね。今のところ、高気圧のある位置も悪いね。
この後の秋晴れ山行に期待したいですね。
同じ番組を見たわけですね。
現在約400人くらいの噺家さんがいますから、気に入った人から少しずつ覚えていけばいいですよ。
まあ、無理に覚えなくても噺をその場で楽しむだけでも十分ですよ。
>寄席は、個性のある方がたくさんで、楽しませてもらえますよね。
そう、入れ替わり立ち代りいろんな味が楽しめるところがいいですね。じっくり聴きたい時はやはり独演会ですけどね!
三笑亭笑三も愛嬌がいっぱいですが、浅草演芸ホールのメニュガイドに描いていた絵を7月からやめたそうですょ。
三笑亭可楽は、目が不自由ですが、どんな高座だったでしょうか・・・。
まだまだ現役で活躍して欲しい師匠方です。
米丸さんは、まだまだ新しいものを取り入れようと意欲的です。しかしながら、ここ数年、全盛期の勢いが衰えている感じがします。笑三さんは、高座に上がるのが大変そうになってきました。声のパワーも弱まった感じです。可楽さんは、江戸っ子、ベランめぇ~調健在です。 6月は、末広亭下席24日に行ってきました。大とりの小三治休演は最初からリサーチ済み。夜の部中入まででした。<高速バスの都合上>昼の部トリの喬太郎師匠は楽しめました。