雪の穂高を登る
涸沢カールの紅葉は40年ぶりの大凶 見るも無残
これが今回の山行のメインの展望。 <2日目の画像です>
秋色の槍と大キレット~北穂。 バックは冠雪の北アルプスずらり360度の眺め。
カモシカブログをご覧の皆様は、ここがどこの山頂からの展望なのかお分かりですね!
10月8日<山行2日目の絶景シリーズはこの後の記事でタップリと>
先ずは
1日目の雪と氷に覆われた岩稜登り、雪の穂高となったトピックス
2011・10.7午後 穂高岳山荘の建つ白出のコルから見上げた奥穂への取り付き。
山荘の屋根には、つらら。 6日夜に降雪があったとのこと。
穂高は、雪と氷の世界に様相が一変!
このタイミングで稜線に居ると 行動不能となって遭難事故がよく起こるわけです。
つい2週間前に大快晴の秋空の下、ジャンダルム~西穂へ縦走したばかりなのに。
穂高岳山荘前の広場は、完全に冬モードへ。
ザイテングラートを登っている時の1枚。 ハイマツの葉が、エビの尻尾!!
雪のザイテングラートを登る。 中央凹に見えるのが、涸沢ヒュッテとテン場。<涸沢カール>
バックは、前穂北尾根と屏風ノ頭。
偶々、一緒にザイテングラートを登ることになった京都の高木さん御夫婦。
はしりの雪なので積雪量は大したこと無いのですが、マイナス気温の冷え込みで
凍ってツルツルの部分が多い。所謂 雪・氷・岩のミックスでアイゼンは役に立たないので
慎重なフットワークが要求される。
このような雪がなければ、鼻歌ルンルンのザイテングラートだが 今回は緊張を強いられた。
白出のコルから涸沢カールを覗き込むとこんな雪景色。
安全地帯で前穂をバックに。
前穂はいつにも増して美しかった! 雪のついた前穂北尾根。
前穂Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ峰~Ⅳ峰。
今季の涸沢カールの紅葉は、茶枯れて全滅の大外れであったが、
滅多に見ることがない雪のつき具合の前穂を眺めながら登れたのは、よかった。
ここまでが↑ 1日目のダイジェスト。
時系列で簡単に振り返りましょう。
朝の河童橋。稜線は雲の中=昨夜の降雪。
しかし、これから3連休にかけては大きな高気圧帯に入り 快晴間違いなし!
梓川の流れ。 どんどん青空が広がっていく。
秋色の徳沢。
明神岳~前穂がテン場から望める。
徳沢の紅葉は、いい感じだった。
横尾 各方面からの交差点なので急に賑やかになる。
本谷で休憩を取る登山者たち。
本谷橋を渡る。 蝶ヶ岳方面も快晴だ。
本谷橋を過ぎると例年なら、目にも鮮やかな紅葉の登山道となるのに
今季は なんともしょぼい色付きだ。
<カモシカブログ;過去記事をご覧になればその差、歴然>
涸沢の紅葉、楽しみに来たのに茶枯れているね。
いつもなら 真っ赤なナナカマドの海の上に見える屏風ノ頭なのに。。。
Sガレを過ぎ、涸沢カールが迫る。例年なら、感動の声が沸きあがるところなのに。。。
稜線を雪雲がかすめている。
例年なら、素晴らしいコントラストの感動の画像になるのに。。。。
北穂も
涸沢槍も
絵にならないなぁ~~。
紅葉も駄目、空も薄曇りの冴えない色彩に。。。
太陽の陽射しがないと とっても寒い涸沢カールです。
本来の見事な紅葉の涸沢カールの様子は、拙ブログ;過去記事参照してください。
↑ クリック ↑
2週間前にジャンダルムを縦走したとき、奥穂周辺で初雪がありました。
霜に当たると駄目になる紅葉です。影響が出るかなとは思っていましたが、
ここまでひどいとは思いませんでした。ナナカマドは、茶枯れて全滅です。
今季の涸沢の紅葉=評価は100点満点中 10点弱。
これも自然なので、致し方ありません。
稜線を目指しましょう。
涸沢カールを登る。 ここから、高木さんご夫婦とのコラボ登山と相成る。
雪のないこの辺は、私より先行して進んで行かれました。
左手には、前穂の雄大な姿が迫る。 思わずカメラを向けたくなります♪
絶妙な雪のつき方をした前穂! 千載一遇のチャンスでした!
ずっとこの展望を眺めながら ぐんぐん標高を上げていく。 爽快です!!
↑ 前穂の眺め。
さて、ザイテングラートへ取り付きましょう。
中ほどで、クサリが登場する辺りからアイスバーン状態となり
奥様、ビビって立ち往生。 ここからは、カモシカがリードして二人を稜線に導くことに。
ひとつ ひとつの動きを確実にね。
涸沢ヒュッテがあんなに小さく見える。
高度感ありますね。 絶対、スリップが許されない所!
難所を通過したら、前穂を眺めて呼吸を整えましょう。
前穂を撮影中。 ザイテングラートにて。
<高木さんに頂いた写真です。>
norikoさん、やる気モード全開に!
カモシカさ~~ん 小屋までまだ登るの~?
穂高岳山荘、見えてきましたよ~! もう少し。。。
白出のコルに飛び出す。 山荘前の広場は 真っ白け。
奥穂への取り付きもこのような凍てつく様相。
もはや冒険者の世界に。。。
3,000m級のアルプスでは、僅かな気象変化で楽しい秋山が一変して
冬山に姿を変え牙をむく。 こんな時は、決して無理をしないことだ。
2日目以降 果たしてカモシカさんの北アルプス;穂高山行は如何に???
2日目の記事UPまでに多少時間を要するので その間
2008年版:カモシカさんの山行記録「涸沢カールの紅葉」をお楽しみください。
アルプスの季節の推移のダイナミックさを感じることができました。同時に、この時期の気象遭難の怖さも実感しました。
穂高の雪景色を間近で見ることができたのは、収穫でした。涸沢の鮮やかな紅葉は、また来年以降の楽しみとなりました。
紅葉は残念でしたが、雄大な穂高の雪景色を見ることが出来ましたね。2日目の絶景記事が楽しみです。私もこの日は荒船山を歩いていたのですが、北アルプスは雲に隠れて、見えませんでした。
残念ながら、それはないなぁ。だって、皆さん=激混みの涸沢山行でも フトン1枚余裕+静かな行程だったし。
ジャンダルム縦走の前に台風でしたが、涸沢のナナカマドは大丈夫でしたよ。それより、あの時の初雪のダメージでしたね。
>来年は歩けなかった陵線を歩きたくなりました
この時期の稜線は、甘く考えない方がいいよ。ゆっくり涸沢を楽しむことから、ステップアップをね。
>一日違いでこんなに雪がいっぱいだったなんて
だから、山は面白い。だから、山は怖い!
ザイテンで、、、はっきり覚えていますよ。
>わたし1日ずらしてよかった(笑)
爽快な快晴の日に行動できて、よかったね!
バス、間に合いましたか?
>これが見れなかったのは残念…(´・_・)
涸沢のベストの燃える紅葉を知っていると また見たいと期待度が大きいですからね。来年もまたおいで。涸沢の紅葉を見にいコウヨー!
翌日からの3連休は、大快晴で雪も融けて絶好の登山日和だったんですけどね。初日の7日だけは、予想を超える冬モードの穂高でした。
>冬の様相の穂高もまたよい雰囲気
間近で眺める機会もそうは無いだろうから、ラッキーと言えばラッキーでした。
この時期、気象判断を誤って突っ込むと怖いなとも感じました。
>どこも、今年はどうもいまいちのようですね
高山は、夏の日照不足と初雪・霜で葉っぱがやられてますから きれいな紅葉を愛でるなら、標高の低い山がいいのかもね。今年は。。
迷ったら、「涸沢」だったら会えてたかもね。
我が家は初涸沢でしたよ・・・
どこかですれ違わなかったのかな?
お互い顔分かるのにね(^-^)
台風の来た年の紅葉は駄目と分かっていたので
大してガッカリもしませんでしたが
それにしても茶色のナナカマドが可哀想でしたね
初涸沢・・・行っては行けない禁断の地に行ってしまったって感じ♪
来年は歩けなかった陵線を歩きたくなりました
でも一日違いでこんなに雪がいっぱいだったなんてビックリです
7日のザイテングラート、奥穂はほんとに雪ですね!
わたし1日ずらしてよかった(笑)
涸沢は初めてだったので、紅葉へのがっかり感はなかったんですけど、カモシカさんの写真をみて納得!
まさに燃える紅葉!
これが見れなかったのは残念…(´・_・)
エビの尻尾とは…完全冬モードの穂高ですね。
カモシカさん、涸沢 かなぁ、なんて思っていました。
そしてこの3連休、涸沢か千畳敷かで夕方、いや出発の夜までギリギリ迷っておりました。(千畳敷に行きましたよ)
どこも、今年はどうもいまいちのようですね。
涸沢だったらカモシカさんとすれ違ってたかな??
でも不意をつかれた冬の様相の穂高もまたよい雰囲気を醸し出していますね!