カモシカさんの山行記録・旅日記etc.

山は心のふるさと。登山(アルプス~低山まで)・ハイキング・小旅行の気ままな記録です。

槍穂大縦走:「大キレット越え」 (3A)

2009-09-06 | 山行記録

2009・8・20~25

 山行3日目の朝(8/22)

 前日より天候の回復を期待していたが、端から期待を裏切る
 夜明け前からの濃霧。

 時折、パラパラと雨も混じる・・・・・。

 暗いうちから起きて、朝食も済ませ、出発準備万端なのだが、生憎の天気だ。

 しばらく、様子見である。

 下山予定の人はカッパを着て、躊躇なく槍沢を下っていく。

 縦走組みも視界不良の中を1パーティ、また1パーティと次々と出発して行く。

 でも、カモシカは動かない。(早くスタートを切りたいのは、山々だが・・・。)

 視界のない尾根歩きはつまらない。まして、稜線に出れば、
 強風に煽られることは必至である。

 無理してスタートしても大キレットの通過となると どうしても南岳でSTOPとなる。

 留まるか、南岳まで歩を進めるか・・・・、迷う所である。

 傾向として、ビギナーほど天候を気にせず計画を弾力的に運用することなく
 当初の計画通りに出発していく。

 しかし、慎重すぎると言われるかもしれないが、天候の回復をじっくり見極めるのがカモシカ流。濡れた岩場の怖さもわかっている。

 視界不良の中を歩くこと、まして雨の中など私は嫌だ。
 (台風接近で、とっとと下山せねばならない状況ならともかく)

 “雨もまた楽し”なんておっしゃる方もおられるが、<風情溢れる樹林帯なら話は異なるが> 私は、負け惜しみに過ぎないと思う。
座ってゆっくり休憩も取れないし、山を楽しむ歩きには至らないだろうというのが自論である。

 日の出から、遅れること2時間半。

 小屋には私と渡辺幸雄氏<山岳フリーカメラマン>だけとなった。

縦走路の稜線に日が射し、風、気圧共に回復のベクトル域に入ったことを確認した。

よし、GOだ! 「大キレット」越えに向けて「晴れる!という確信の下、スタートだ。

 例年なら、朝もう1回槍のテッペンで展望を目に焼き付けてから 
 縦走路に向うのだが、今回は初日にmaさんと一緒に展望を楽しんだので、
 まあいいかとパス。様子見で遅れた分を挽回することにした。

 

 

 濃霧も晴れ、回復域へ入ったといってもまだ曇り空だから、
 東鎌尾根をつめて迫り来る槍の穂先もイマイチの眺めだ。

 シャッターを切る機会も極めて少なかった。

 

 槍ヶ岳山荘前からの大喰岳。 まだまだ雲が広がっている。

 

 槍の穂先を登る人たちをチラリと眺め、↑ ↓ 縦走路を進む。

 

 

 槍の肩にあるテン場を抜けて、縦走路は大喰岳へと続く。

 とここまでは、冴えない眺めなので 2007年版の記事にて目の覚めるような
 槍ヶ岳の姿や展望をお楽しみください。
   

   東鎌尾根から槍のテッペンへ! (2007年版より)

 

  槍~南岳稜線漫歩   (2007) にてルート解説を。 

 全く同じ稜線を歩いているのであしからず。

 2009年、今回の様子は写真中心でご覧頂くこととします。

 比較して眺めていただくのも一興かと存じます。 2009・8・22画像 ↓

  「槍~大喰・中・南岳へ稜線漫歩」

 飛騨乗越

 槍を振り返る

 

 大喰岳 3,101m から見る槍は傾いて見えるのが特徴

 先の縦走路。穂高へ続く。

  大喰岳山頂からの展望

 中岳に向う

 

 途中で槍を振り返る。  槍の両サイドには以下の眺め ↓

 笠ヶ岳

 

 黒部五郎、薬師、水晶、赤牛岳などの裏銀座の山々

 

 白馬、鹿島槍などの後立山連峰

 中岳山頂 3,084m

 以下、展望 ↓

 

 南岳に連なる縦走路と穂高の山塊

 

 薬師、水晶岳など

 笠ヶ岳

 常念山脈

 

 中岳からは、岩塊斜面をカールに下る

 

 馬の背状の尾根に沿って延びる縦走路を進む

 

 東鎌尾根から突き上げる槍が視界に入ってくる

 

 アップで!

  南岳まではたおやかな稜線が続く

 

 槍、大喰、中岳の3,000峰のトリオが並ぶ

 

 南岳が近づく

 

 天狗原下降点から見る南岳、北穂、前穂

 

 同点から槍方面

 

 槍と東鎌尾根

 

 正面の南岳

 

 ↑ ↓ 辿ってきた縦走路を振り返り見る

 

 笠ヶ岳

 

 黒部五郎、双六、三俣蓮華岳方面

 

 常念岳方面

  ↑ 南岳からの展望の素晴らしさ

 

 南岳 3032.7m

 

 南岳から槍を振り返る

 

 南岳から進行方向  南岳小屋と穂高連峰  遠くに乗鞍岳も

  

  記念撮影

 

 爽快な眺めである! 360度の展望! 写真で切れている部分は

 各自地図で見えている山を確認してくださいね。ぐるりですよ、ぐるり!

 

 天気も予想通りの晴れに!

 

 千晴ファンクラブin南岳   インターナショナル 山でも築こう 国際交流!

  

 小屋の広場に下ろう

 腹ごしらえを済ませれば、いよいよメインの「大キレット」に突入だ!

 

  槍穂大縦走:「大キレット越え」 (3B)  に続く

 


  

  

 

 

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2 コメント

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Unknown (上松 B作)
2009-09-07 22:35:47
慎重な判断の末の好天!!
よかったっすねぇ~~またもや大パノラマじゃないですか!!

あ、しかしカモシカさんでも雨に降られることがあると知り少しだけホッとしました(笑・・・なんでやねん)
返信する
B作さん ( カモシカ)
2009-09-08 12:23:03
朝の濃霧で モルゲンロートなしやら遅れ時間のスタートやらで神経を使いましたが、
南岳に来る頃には一応晴れてくれました。

大キレットは、快晴の中突入です!

防寒・防風でカッパは使いますが、晴れ男なので雨では滅多に使いません。(ゴアテックスの意味ないじゃんとの声が)
返信する

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