表参道～神宮外苑［東京散歩ー４］

 　　原宿：表参道から青山通りへ

　

　　　　　　　　　　　表参道ヒルズ

　

原宿の交差点から青山通りまで色づいたケヤキ並木が続く。

先程までいた代々木公園の静かなメルヘンの世界から一気に都会の現実に引き戻される。　（　東京散歩ー１　東京散歩ー２、　東京散歩ー３）

　

折りしもこの日は、ＳＭＡＰショップのオープンの日。

限定品目当てに長蛇の列だ。道路側に入場整理券をゲットした人たちの順番待ちの行列が延々と続く。

　

オープンカフェもこの街だとお似合いだ。

　

都会のワンちゃんたちは、なんともオシャレ！

　

青山通りの花屋さん。店先にも季節を感じます！

 

　　　神宮外苑のイチョウ並木

　

青山２丁目の交差点から見たイチョウ並木。奥に見えているのが、絵画館。

絵画館をアイストップとする景観は、見事な都市景観を創出している。

　

整然とした並木が約４００ｍも続く。

　

４列、１４６本のイチョウが整然と並んでいる。

　

テレビドラマのロケ地としても有名な場所である。

交差点の角には、お洒落な「カフェＳＰＥＩＲＡ」がある。黄葉を愛でながらランチでもと思ったが、既に満席の盛況振りであった。

 

　

中ほどから車道は歩行者天国となり、多くの人が自由に散策している。

　

小さな子供連れのファミリーも多く、クルマを気にすることなく何枚も記念写真を撮っている。

　

東京都内で最も有名なイチョウ並木だ。絵画館も含めて一幅の絵になるように配置されている。青空が顔をのぞかせてくれるとその美しさが際立つ。

　

明治神宮外苑のイチョウ並木は大正１５年に植えられたもので，新宿御苑の銀杏から採集して代々木の明治神宮内苑で育てられた木を植裁したものであるとのこと。

つまり、新宿御苑のイチョウを親とし、１６００本の苗から選ばれた樹がこの地に植樹されたとうことだ。樹齢はほぼ１００年だ。

　

雲が取れた瞬間にパチリ。青空でないとどうしてもいい色合いが出ない。

　

クリスマスツリーのような円錐形の樹形にはじめは違和感を抱いてしまうが、
ずらーっと整然と並んでいると都会的な美しさを感じる。

　

黄葉の下を歩くと、その美しさに時間が経つのを忘れてしまう。

　

　

秋から初冬にかけてまっ黄色に色づいたイチョウ並木の続く道。

イチョウ並木というのは、ヨーロッパやアメリカにはないそうだ。

そうしてみると、これも日本ならではの秋の一風景としていっそう価値がある。

　

秩父宮ラグビー場付近の並木が一番濃い色づきを見せていた。

この輝きを自分の手で・・・・。ここにもスケッチをする人の姿があった。

ここ神宮外苑は、家族連れで、恋人同士で、ひとり旅で、一眼レフのカメラを抱えて、

スケッチブックを携えて、ｅｔｃ．

都会生活の中で、ほんのひと時の安らぎを求めて、

本格的な冬の訪れを前に一瞬の輝きを見せる木々の姿に

誰もが詩人になる。

 

そして、落葉の小枝を吹く風に哀愁の思いを深くする。

 

　　            風

　　人は誰もただ一人　旅に出て
　　人は誰も故郷(フルサト)を　振り返る
　　ちょっぴり寂しくて　振り返っても
　　そこにはただ風が　吹いているだけ
　　人は誰も人生に　つまずいて
　　人は誰も夢破れ　振り返る

 　　プラタナスの枯れ葉舞う　冬の道で
　　プラタナスの散る音に　振り返る
　　帰ってお出でよと　振り返っても
　　そこにはただ風が　吹いているだけ
　　人は誰も恋をした　切なさに
　　人は誰も耐え切れず　振り返る         

　　何かを求めて　振り返っても
　　そこにはただ風が　吹いているだけ

　　振り返らずただ一人　一歩ずつ
　　振り返らず泣かないで　歩くんだ

　　何かを求めて　振り返っても
　　そこにはただ風が　吹いているだけ
　　吹いているだけ　吹いているだけ
　　吹いているだけ                      

                                                         <秋色の東京散歩　完>