カモシカさんの山行記録・旅日記etc.

山は心のふるさと。登山(アルプス~低山まで)・ハイキング・小旅行の気ままな記録です。

丁須ノ頭<裏妙義>・・1

2007-11-19 | 山行記録

      丁須ノ頭<裏妙義>

 

         「丁須ノ頭」全景

今回の山行はずっと前から狙っていた妙義山だ。赤城山、榛名山とともに上毛三山のひとつに数えられ、日本三奇勝のひとつでもある。
妙義山は妙義湖の注ぐ中木川を挟んで立ち並ぶ岩峰群の総称で、松井田側を表妙義、横川側を裏妙義と呼んでいる。
狭義では妙義山は、白雲山、金洞山、金鶏山の三峰を指す。山容は非常に嶮しく、石門群、をはじめ奇岩奇石が林立する大自然の造形美はみごとである。

しかしながら、中間道の石門めぐりでは物足りないので、玉石~天狗岩~相馬岳~バラ尾根~堀切~鷹返し~東岳~中之岳・・・。と表妙義稜線縦走と裏妙義(丁須ノ頭~八急山)ラウンドを計画した。
土日が雨天の予報だったため、憧れの丁須ノ頭を先に登り、土日は天気を見ながら柔軟に行動することにした。

9日(金)は、国民宿舎「裏妙義」を起終点とし、籠沢~丁須ノ頭<1,057m>~赤岩~烏帽子岩~三方境~八急山<1,162m=妙義山域の最高峰>のラウンドだ。

中間道の石門めぐりとは全く趣が異なり、丁須ノ頭で合流するまでは完全に貸切の登山コースだった。八急山に至っては、私のほかにもうひとりの単独者が進んでいくだけだった。

丁須ノ頭までは、裏妙義のメインコースであるが、岩場歩きを念頭に計画することが肝要だ。

 

 

モルゲンロートに染まる裏妙義の岩山。

 

国民宿舎「裏妙義」の左脇から篭沢沿いの登山道に入っていく。

 

入り口付近には、簡単な案内板が立つ。少し先に登山届けを入れるポストがある。

 

探勝路と交わる地点で、早くも警告の看板が!!

 

暫くは、先ほどの看板がウソのように思える平凡な杉の植林帯を登る。

ぽつんとその中に、「丁須ノ頭」が!・・・・・。

朽ちた自然木だ。それにしても、丁須ノ頭のハンマーヘッドにそっくりだ。

やがて、広葉樹の雑木林に変わり、沢を渡る。 次第に周囲の様子が変わってくる。

 

これは登山ルートです。そのまんま東。いや、そのまんま沢登り

 

周囲に切り立った岩が多く見られるようになる。

 

 

思わず立ち止まって見上げてしまう巨大な絶壁だ。この辺りが「木戸」と呼ばれる地点だ。

 

写真の細いV字の間を僅かなペイントに導かれて登ってきた。まるで岩壁の要塞に取り囲まれているような感じだ。

 

 

大岩が道を塞ぐ。ちょっとしたクサリも付いている。

 

所々、見頃の紅葉も奇岩のアクセントになっている。剥がれた岩の隙間も攀じ登る。

 

狭いルンゼの急登だ。結構長い。空が見え始めたので、間もなく稜線だ。

 

半分登ったところからだが、まだ続く。

 

同じポイントから見下ろす。基部の登山道が見えない。

この鎖を登りきると御岳への稜線に飛び出す。御岳への道を右に分けて進む。

斜面をへつりながら進むと、

 

岩峰が見えてくる。

 

カモシカ好みの岩尾根を行く。里が小さく見えているのがわかりますか?

 

2枚上の写真の岩峰の基部を巻くように登る。 山道に出たかと思うやいなや

 

ルートはこっち!岩の斜面をほぼ垂直に登り90度右に向きを変え真横に絶壁をトラバースする。

 

こんな感じで付けられたクサリ。 落ちても穂高のように数百メートルの滑落ということはないが、そこそこのスリル感はある。

 

2枚上の写真の真横へのトラバースだ。

ここが終わると、いよいよ本日のメインのピークが姿を現す。

 

ハンマーヘッドの憧れの丁須ノ頭だ! 長い鎖が下から上まで続く。

 

肩までは慎重に登れば、たいしたことはない。 問題は、T字のTOPにどうチャレンジするかだ!

以下は、ハンマーヘッドに迫りつつ、ワクワクする思いで気持ちが高揚する中
いろんな角度から撮影してみた。

 

 

 

 

 

     迫力満点である! 緊張感と共に早くも胸が高鳴る。

 

丁須ノ頭の本当のテッペン! ハンマーヘッドにどうアタックするのか

☆「丁須ノ頭<裏妙義>・・2」 に続く。

 

 

 

コメント (12)    この記事についてブログを書く
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12 コメント

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奇岩 (たんべぇ)
2007-11-20 21:11:27
高速道路から見る妙義の奇岩は人を寄せ付けない雰囲気がありますよね~、なるほど…やはり怖そう!!
こんなところを楽しめるカモシカさんはすごいな!!

モルゲンロートに染まる裏妙義、きれい!!
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Unknown (ぜいぜい)
2007-11-20 21:17:35
だめ、こわ、絶対行けない
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てっぺん! (やまとそば)
2007-11-21 08:22:59
どうして登るのだろう!
登りたい反面、登れない様にも・・・私には!
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感動アリガトウ (カオル)
2007-11-21 14:51:53
カモシカさん
素晴らしい画像を見せて頂き感謝です
カオルもカモシカさんと山登りしている気分です
それにしてもカモシカさんは冒険家ですね、
其れなりの訓練はしているとは思いますが余り無理
しないで気を付けて下さいね
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たんべぇさんへ (カモシカ)
2007-11-22 00:13:11
妙義のギザギザの稜線は、1,000mクラスの山とは思えない面白さですね!
丁須ノ頭のテッペンに登らなくても、たくさん出てくる鎖で楽しめますから、たんべぇさんもどうぞ!
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ぜいぜいさんへ (カモシカ)
2007-11-22 00:18:15
丹沢バリで、バリバリに鍛えているぜいぜいさんなら歩けますよ。へつりのトラバースがほとんどだから、大丈夫ですよ。
ビリーキャンプ、10回分くらいの効果ありますよ!
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やまとそばさんへ (カモシカ)
2007-11-22 00:22:51
>どうして登るのだろう!
 そこに岩があるから。(笑
アレ、マルローになってる。

カモシカだけに見晴らしのいい山(岩)には、本能的に・・・。
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カオルさんへ (カモシカ)
2007-11-22 00:31:04
>カモシカさんと山登りしている気分です
 拙ブログで、イメージ登山 光栄です。
 写真の件はカオルさんのお陰です。
>余り無理しないで気を付けて下さいね。
 ありがとうございます。
 本当にダメなときは即退散しますから。
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トラバース (りん)
2007-11-22 05:53:14
垂壁もそうですが、真横にトラバースする時が怖そうです・・・。
丁須ノ頭の本当のテッペンにはどう立つのでしょう!
楽しみです!
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やっぱり (シャイン)
2007-11-22 07:07:20
凄いですね^^;
登る登らないは別として、密かに憬れていました。
岩場や高所、切り立った場所に立つと妙に高揚するんですぅ・・
色々なアングル堪能させて頂きました♪
カモシカさんがお供なら行けちゃいそかも(笑)
ちゃって~^^;
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