3日節分の日は天気予報だと静岡県東部は雪だ。
今の私はしばらく山には行けそうもない状況なので、天気がもっている今のうちに
ほんの少しばかりの時間を利用して散歩に出た。
天城にその端を発し初夏には鮎釣りの太公望で賑わう狩野川も
河口付近の街中を流れるようになると少しばかり都会的な顔になる。
今日は静かに川べりを歩いてみる。
ユリカモメの群れが川岸に作られた階段状のステージで羽を休めていた。
そっと歩いていると数メートルの距離になっても逃げない。
しかし、群れの一羽がさっと飛び立つとつられた様に皆飛び立っていく。
ユリカモメの飛び立ちは鴨のようにバタバタすることなくすぅ~っと
きれいに飛び立っていく。
私の足元に最後までいた2羽も、「みんな待ってよ~」といった感じで
川面に向かって羽を広げる。
羽ばたきははじめの1回のみ。後はグライダーのように音もなく
滑空して岸を離れていく。
その様は非常に美しい。
愛らしい黒い瞳、朱色の嘴と脚。純白の体。
そして、僅かにグレーと黒の羽先がお洒落だ。
ほんの束の間の散歩であったが、ユリカモメの姿に少しだけ癒された。
ユリカモメ、ゆりかもめ・・・・・・。
かもめ(ユリカモメ)を見ると思い出すこと。
「かもめの水兵さん」の童謡。
♪かもめの水兵さん 並んだ水兵さん
白いシャツ 白い服 白い靴 波にちゃぷちゃぷ浮かんでる♪
(本当は赤い脚だけどね!)
最近、NHKの「みんなの歌」も趣向が変わってこういうのをやらなくなってしまったなぁ。
もうひとつ思い出すことがある。
名にし負はば いざこと問はむ都鳥
わが思ふ人は ありやなしやと
この歌は「伊勢物語」9段 東下り のところで有名な和歌である。
ここに登場する「都鳥」は、実はユリカモメのことだとする説が有力である。
私もそう思う。
はじめて伊勢物語を読んだ時の印象もユリカモメのような鳥を
イメージしていたので、なおさらなのかもしれない。
和名:ミヤコドリは体色が黒い。嘴と脚は確かの赤いがサイズが大きく
なんともそぐわない。好みも牡蠣などの貝類だ。
参考までに「東下り」の段を記しておく。
なほゆきゆきて、武蔵の国と下つ総の国との中に、いと大きなる河あり。
それをすみだ河といふ。(中略)さるをりしも
白き鳥の嘴と脚と赤き、しぎの大きさなる、水の上に遊びつつ魚を食ふ。
京には見えぬ鳥なれば、みな人見知らず。
渡しもりに問ひければ、「これなむ都鳥。」と言ふを聞きて、
『名にし負はばいざこと問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと』
とよめりければ、舟こぞりて泣きにけり。
このように、「都鳥」は「隅田川にいる鳥で、体が白く、嘴と脚が赤い、シギ程度の大きさ、魚を食べる水鳥」とされているが、この条件に当てはまる鳥としてはユリカモメが最も近い。そのため、「都鳥=ユリカモメ」と推定されている。
やはり、ユリカモメの方が絵になる。
因みに、東京都の都鳥はユリカモメである。敦賀市の市鳥でもある。
冬の水辺によく似合う鳥である。海岸や川岸を散歩していて彼らを見かけると
なんとなくゆったりした気持ちになれる。
清楚で、お洒落なスタイルで空を舞う彼らのように自由に飛んでみたいものだ。
5枚の写真を見ていると、何かその音まで聞こえてきそうな・・・
いやぁ~いいもの見せていただきました(感謝!)
B作さんのところではユリカモメは珍しいのかな?
お子さんが見たらきっと喜ぶ光景ですね!
子守ヶ岳もがんばって!
何かの拍子に向きを変える時も皆一斉に変えてその姿も綺麗・・・。
たまに何羽か違う方向いているのもいますけどネ・・・。
ユリカモメの飛び立つ姿優雅ですね。
水兵さんの歌を歌って格好を想像してみました
♪私も同様が大好きですよ。
そして最近のみんなの歌はあまり好きじゃありません・・・@@。
ついつい見とれてしまいます。
そこだけゆったり時が流れていきます。
>そして最近のみんなの歌はあまり好きじゃありません
そんな感じしますね。
古いかもしれないけど、「小さい秋みつけた」とか「トロイカ」とか「雪の降る町を」なんて懐かしいです。