カモシカさんの山行記録・旅日記etc.

山は心のふるさと。登山(アルプス~低山まで)・ハイキング・小旅行の気ままな記録です。

穂高縦走 2015 北穂~涸沢岳~奥穂~ジャンダルム~西穂<その2>

2015-08-21 | 山行記録

 

 穂高縦走 2015  

 奥穂~ジャンダルム~天狗岳~間ノ岳

       ~P1~西穂のエキスパートコース

 

 私にとっては毎年の恒例の縦走コースなので、今回の記録はかなりダイジェスト的です。

   <後日、若干写真を追加するかも>

穂高縦走 2015 北穂~涸沢岳~奥穂~ジャンダルム~西穂<その1> ・・・・・クリックで

 

 詳細は、拙ブログ過去記事を参照してください。

 

 白出のコルから眺望した常念山脈や浅間山方面。

 稜線が闇に包まれた日の出前の静寂の世界。

 ここから本日の夏山劇場の幕開けとなる。

 

 

 穂高岳山荘を出発し、奥穂への登山道を登り詰めている途中で日の出を迎える。

 槍、北穂、涸沢岳の3,000m峰トリプルが、ほんのりモルゲンロートに染まる。

 

 目を転ずれば、輝く雲海に浮かぶ神々しい浅間山。

 

 奥穂山頂からの定番の山岳展望。

 私の大好きな展望の一つです。

 澄み切った青空、爽やかな朝の空気♪

 

 3,190m 奥穂高岳山頂にて。   雲一つない大快晴の絶好の登山日和だ!

 

 いつまでも眺めていたい奥穂山頂からの360度の展望です。

 

 岩陰にクモマグサを愛でながら、ジャンダルムへ向かいます。

 

 ほどなく最初の難所、「ウマノセ」に差し掛かる。 何回訪れても緊張する場所だ。

 ウマノセ下降点TOPから縦走ルートを見下ろす。 左右、800m以上スパッと切れ落ちているナイフリッジだ。

 カモシカの登山靴の延長線、吸い込まれるように一筋。ここを急降下していく。

 

 ウマノセ通過のスリリングな様子。 1つのミスも許されない。

  

 逃げ場のないナイフリッジ。  とてつもない高度感!

 

 クサリなんてありませんよ! 穂高本来の岩稜♪

  

 次は、コブ岩の頭からの斜面を急降下してロバの耳基部まで落ちていく。

 

 上の写真を少し引いて眺めるとこんな感じ。 落石多発地帯である。

 

 ロバの耳基部から登攀のルートを仰ぎ見る。↑  ↓

 

 

 下りきったら、今度は、ロバの耳へ垂直かと感じられる岩壁をよじ登る。

 怖い鎖場  のけぞりながら  汗は途絶えて  塩をふく♪

 

 上の写真の上部にズームイン!

 この後、垂壁をトラバース。 

  <これは2011年山行の写真>

   ↑ 滑落名所のあの難所をよじ登ると

 

 ジャンダルムに迫る! あのテッペンに立つんだ~! 胸が高鳴る♪

 ガレよ 岩場よ ジグザグ道よ  迫る岩塊 ジャンダルム♪

 

 目印となる1枚の白い岩。 この左を登っていく。

 ジャンダルム登頂のクライマックス! 確保なしのフリーで直登。

 山が生き甲斐  落ちれば死骸  鉄砲登りの息づかい♪

 

 歓喜の瞬間  3,163m ジャンダルムの頂です。

 天使のプレートが 真新しいものに変わっていました♪

 

 2015年、今年もジャンダルムの頂に立つことができました。

 山の神様、ありがとう。 登らせてくれた山に感謝。

 膝の負傷後、もうここへ登ることはできないだろうと感じていた時期もあったので、本当に嬉しかった。

 

 千晴も感激の「ワンだふるぅ~~~♪」な爽快な360度の眺めです。

 

 

 奥穂から涸沢岳、北穂、槍ヶ岳を中心に 左に 笠ヶ岳、黒部五郎、藥師、鷲羽など裏銀座の名峰群。

 右に 白馬岳、鹿島槍など後立山連峰。奥穂の反対側に前穂、明神岳、霞沢岳、上高地、御嶽、乗鞍、焼岳。

 そして、西穂とその前後の縦走路・・・・。視界に入る山は枚挙に暇がない。

 

 

 西穂に続く縦走路を見下ろして、気合いを入れ直して、Go!

 畳岩の頭から一気に天狗のコルへと降下していく。

  

  

 天狗のコルから見上げた畳岩の一部。 河童橋から見えるあの一番大きな岩の斜面です。

 天狗のコルからは、いきなり少しオーバーハング気味の岩登り。

 経験と判断力でどこにホールドをとるかが 楽に安全に登れるかの分かれ道です。

 

 コルからの取り付きさえ乗り切れば、天狗岳に向かってルンルンな縦走路が続く♪

 

 天狗岳にて。 縦走してきた奥穂方面の眺め。

 

 吊り尾根~前穂、明神岳方面。

 

 笠ヶ岳方面。

 

  足下に 霞沢岳を中心に上高地が見えている。

  逆に言えば、河童橋から見えている穂高連峰のあのギザギザをそのままトレースしているわけ。

 

 西穂方面。西穂は間ノ岳に隠れている。

 乗鞍~焼岳 その右奥に白山という贅沢な眺め。

 間ノ岳に向かって 縦走路を進む。

 

 大きなダイナミックな斜面。 お待ちかね逆層スラブの急降下です!

 

 上部にズームイン   ここからは50mのクサリが垂れています。

 

 中間部にズームイン

 

 下部にズームイン

 間天のコルまで一気に降下です。

 

 下ったらその分また登り返しです! 厳つい間ノ岳への縦走路。

 

 間ノ岳山頂をアップ  手強い急登です!

 

 ぐんぐん間ノ岳に迫る!

 

 TOPにズームイン。 丁度、登下降している登山者の姿を捉える。

 

 イワギキョウに ひとときの 心を癒す

  

 間ノ岳山頂  とっても狭くて、薄いペイントで「間ノ岳」とあるだけ。

 大きな一つの山のように見える岩塊は、奥穂・畳岩の頭、天狗岳など縦走してきたピークが重なっている。

 吊り尾根~前穂で、その位置関係がお分かりと思う。

 

 進行方向には、西穂のピークが見えている。 まだまだ先は長い。

 

 間ノ岳からは、スリップ、滑落、落石への厳重注意の急降下ゾーンへ突入する。

 

 急降下の途中から、間ノ岳山頂を仰ぎ見る。

 

 ようやくのことで、P1に登頂。

 

 P1から間ノ岳方面を振り返る。<天狗岳同様、各ピークが重なっています>

 間ノ岳からの急降下、「おお~、あそこを降りてきたんだ・・・・・・。」

 

 進行方向には、賑わう西穂山頂が見えています♪

 すぐそこのように見えるが、その間、テクニカルな小課題をまだいくつもクリアしていくのだ。

 

 西穂高岳山頂に到着。 やっとほっとできる場所♪  笠ヶ岳と千晴。

 

 槍ヶ岳、奥穂方面。 辿ってきた縦走路。

 

 吊り尾根~前穂~明神岳方面。

 西穂まで来ると 山頂は初心者ハイカーも多数いて今までとは別世界となる。

 

 まだまだ快晴のお天気は続いています♪

 

 霞沢岳、乗鞍、焼岳、上高地を眺めながら、独標、西穂山荘へと続く縦走路を進み

 ルンルンのハイキングとなる♪

 

 ピラミッドピークにて

 

 

 西穂独標にて

 

 ピラミッドピークや独標を振り返り見る。

 

 夕方、丸山まで下ってきました。 まだ、青空の快晴が続いています♪

 この日は、西穂山荘泊。

 

 登らせてくれる 山があるなら  ぼくはいつでも 山に登ろう

 山に抱かれる あの感触は   母に抱かれる  幼子のよう

 自然に さからわず   自然を たいせつに

 

 登らせてくれる 山に向かいて  ぼくは祈ろう 山のしあわせ

 ザレやゴーロは 人のためにも ましてケルンに 感謝をこめて

 たどれば いただきに  たどれば 青い空

 

 登らせてくれた 山に祈れば  しずむ夕陽に 山はかがやく

 肩でしずかに キャンプを張れば またの会う日を 待ってるような

 きれいな 雲模様  きれいな 風の歌

 

 

 翌朝、上高地へ下山する。

 実は、ここが一番しんどかった。 下りっ放し。 膝への負担が、最も掛かるのだ。

 例年より、多くの時間を費やして、無事 上高地へ下る。

 

 西穂登山口<下山口>にて。

 

 上高地をゆっくり散策する。

 

 河童橋からの定番の穂高と梓川の流れ。

 あの穂高の稜線を縦走してきたんだなぁ~。

 

 奥穂~ウマノセ~コブ岩の頭~ロバの耳~ジャンダルム~畳岩~天狗岳~間ノ岳・・・と稜線を目で辿る。

  

 大好きな小梨平にて

 

 梓川の畔から 穂高の眺め♪

 

 奥穂~吊り尾根~前穂・明神岳

 

 霞沢岳とカラマツ林

 

 河童橋にて

 

 小梨平の休憩ベンチで 暑中見舞いのはがきを書いていたハイカー。

 いい表情でペンを走らせていた。宛主のことを思いやってしたためる。

 きっと上高地の爽やかな風も一緒に届くことだろう。

 

 清水橋の畔りには、早くもミヤマトリカブトの花が妖艶に咲き誇っていた。

 

 清らかな清水川の流れ

 

         穂高よ さらば  また来る日まで

         奥穂に映ゆる   あかね雲

         かえり見すれば  遠ざかる

         まぶたに残る   ジャンダルム

 

    山の神様に、登らせてくれた山に感謝。

    また来るときにも笑っておくれ。

    いつものように 何度も何度も穂高を振り返りつつ 手を振る。

 

            穂高よ さらば

 

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2 コメント

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Unknown (つばさ)
2015-08-29 06:52:18
恒例の縦走コースですが、特に今年は格別の喜びだったでしょう。皆のあこがれのジャンダルムに、こうして何度も登れるというのはうらやましいですね。今年も素晴らしい景色をゲットできましたね。
返信する
つばささん (カモシカ)
2015-08-29 20:44:00
冬場のリハビリ中は、まさか再びこのルートが歩けるとは思えませんでした。それだけに感無量です。でも、ブログで振り返ると例年と同じように見えますが、今までのように右膝が曲がらなかったり、上がらなかったりと難儀した場所も。そして、上高地への下りは時間を要しました。何とか騙しだましで無事縦走を終えたというわけです。ジャンダルムを始め各ピークからの360度の展望は、最高の天気に恵まれ、過去最高の眺めで良かったです。
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