後輪のスポークとリアディレイラーゲージとのクリアランスが狭く、急坂でリアを最内にして力を込めると「カシュンッ!カシュンッ!」と薄い異音が聞え、負荷がかかる状況だと接触してるみたい。3~4mmは開いてて欲しいので、調整する事に。
一番狭いかなぁ~ってところは目視で約2mm。
考えられる理由としては、リアディレイラーの稼動域調整不良、ディレラーハンガーの曲がりやディレイラーゲージの曲がり、ディレラー本体の歪みの他、ホイールの組み方の問題(オチョコ量やリムセンター、スポークテンション)等々ですが、今回はいずれも極端な症状は無さそうで色んな事の兼ね合いなんだと思います。ただ、ディレイラーハンガーはそのうちプロに見てもらいます。
用意したのはシマノスモールパーツでBB用の1.8mmスペーサー。
ボスフリーを取り外しました。ボスフリーはシマノ製6速で、MF-Z102。
単純にボスフリーとホイールの間にスペーサーを入れて、ボスフリー自体をホイールから離してあげようという発想です。
ところが、今回このBB用1.8mmスペーサー案は上手くいきませんでした。MF-Z102の内側回転部分と外側回転部分の隙間に1.8mmスペーサーはスッポリ嵌るのですが、ピッタリすぎて回転時に外側回転部分に接触し、スムーズに回らなくなってしまいました。
写真(上)左がSUNTOUR Perfect。右がMF-Z102。以前この方法で上手くいったのはSUNTOUR Perfectなので両者を比べてみると、MF-Z102は中心部の厚みが薄く出来ています。一方のPerfect は中心部に厚みがあって、BB用スペーサーを入れても外周部とは隙間が出来て回転に影響を与えません。今回もPerfectボスフリーを使ってしまえばそれで解決なのですが、歯数を未だ悩んでいて、まだMF-Z102の14-22Tを使う予定。
で、BB用1.8mmスペーサーはとりあえず諦め、同じ発想で別のモノを用意。
写真(上)の手前がシマノ10速スプロケット用1mmスペーサーで、奥の黒いのは何だったか忘れましたが、工具箱に入っていた0.5mm厚のスペーサー。どちらもBB用スペーサーに比べると細く作られているのでボスフリー中心部の厚みに収まります。
ホイールのネジ切り部根元にスペーサーを入れます。2枚で約1.5mmなので、理屈上ボスフリーが約1.5mm外に出ます。フレームに付いているリアディレイラーの位置は変わらないので、ボスフリー全体が外に移動したのに合せてリアディレイラーの稼動範囲を調整。これでスポークとリアディレイラーゲージのクリアランスが1.5mm増えました。
ボスフリーを元通りに締め込み、リアディレイラーの稼動範囲を調整します。場合によってはフロント側の調整も必要です。
リアディレイラーの稼動範囲を調整した効果もありますが、最終的に4mm程のクリアランスを確保。コレくらいあればとりあえずは安心。リアのチェーンラインを動かず訳ですから、フロントトリプルなんかの調整で少しでもリアのチェーンラインを稼ぎたい時にも有効だと思います。