古今輪風@自転車ふぁん

わからない事だらけのレストア&メンテナンス備忘録

SUNTOUR α-5000 RD分解(詳細)

2016-02-08 05:57:01 | レストア&オールドパーツ

SUNTOUR α-5000 リアディレイラー

7000番CYCLONE(サイクロン)の下位にあたりますが、仕様はたぶん殆ど一緒。プレートがシルバー(CYCLONEは濃紺アルマイト)なので旧車に合うしカッコいいと思う。キャパが28あるので、オールドレーサーにロングゲージは使い辛いけど、重いギアも嫌、そんな感じにピッタリ。今乗っているオールドレーサーでも使っていますが、ソコソコの中古品が入手出来たので使える状態にしていきます。

α-5000のRDを分解メンテするのは2回目。その初回は随分悩みましたので、今回は色々と、しっかり確認しながら作業を進めました。

まずは、簡単に外せるボルト類を外しておきます。写真(上)下の左から、アウター受け(アジャストボルト)、そのアウター受けの根元に挟む樹脂製部品、ワイヤー留め、ゲージのストッパー、H/L調整ボルト、Bテンションボルト。ゲージのストッパーを外してスプリングのテンションを開放した「この状態(ゲージの位置関係)」を確認しておく。これが組付けの段で重要だったりします。

ゲージ取り付け部のピボットボルトを緩めます。ゲージには中に入っているテンションスプリングの端を通す穴が3箇所あります。ゲージ側は、真ん中の穴に通っていました。逆の本体側にも同じように差込み穴が3箇所ありますが、本体側は内側から見て右の穴(バネの負荷が一番緩くなる穴)に通して有りました。

テンションスプリングのバネの差込みをよーく観察したら、内部を分解していきます。

左から、テンションスプリングを差し込む穴の開いた座金、カップに嵌め込む樹脂製部品(方向有り)、テンションスプリング、ピボットボルトの頭に被せる座金。

ピボットボルトを抜きます。

左から、金属製の薄い座金、樹脂製部品(方向有り)、ピボットボルト。

次に、ディレイラー取り付け部分のピボットボルトを外します。ここもヤヤコシイ。

テンションスプリングの押し出しを止めているCリングをマイナスドライバーで外します。

外すと中の部品が飛び出してきますので、しっかり抑えながら。

外れました。スプリングを抜く前にテンションスプリングの差込み位置を確認して、正しい状態で元に戻せる様に準備しておきます。

スプリングの負荷を開放した状態での正しい装着位置はこの状態(写真上3枚)。

このピボット部は本体側に2箇所の穴が開いていて、やはりしっかり確認しておかないと組み付けの段で判らなくなります。

外した留め具部品から樹脂製部品を外します。 

左から、Cリング、留め部品、樹脂製部品(方向有り、留め部品の凹に合わせる凸有り)、テンションスプリング。

ピボットボルトを外しました。

左から、樹脂製部品(方向有り)、金属製の薄い座金、ピボットボルト。

ガイドプーリー。

テンションプーリー。

ガイドプーリートテンションプーリーはパッと見は一緒ですが、テンションプーリーの方が歯の凹凸が緩やかな感じデス。INDEX対応のディレイラーから使い分けがされているって聞いたことがありマスが、実際のところは良く判りません。プーリー自体に「G」とか「T」とかって書いてあるので間違えることはありません。

これで分解は終了。一つ一つ綺麗にして、組み立ては次回。



2 Comments

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ゲージ (さくらなみき)
2016-02-08 10:22:03
初期の Deore XT を持ってますが、プレートが打ち抜きで軽く面取りしてある程度だったので、Cyclone のゲージを見たときは軽く感動しました。そしたら α-5000 も綺麗に角を落としてあるじゃありませんか。

サンツアーのこの頃のディレイラは、アームの表側に調整ネジがあって、作業しやすいところが気に入ってます。

で、作業のプロセスは重大な関心を持って見守っているのでありましたw
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Re:ゲージ (ken)
2016-02-09 06:41:53
マイナーモデルですが、仕上げは悪くなくて素敵なディレイラーだと思ってマス。仰るとおりゲージも安っぽく無いですし、アキューシフト(INDEX)対応で純ロードよりもワイドキャパ。Superbe PRO RDを使いたいって思いもありますが、値段というよりも「歯の」組み合わせ的にレーサーに出来なくて踏み切れません(笑)

記事に載せませんでしたが、「樹脂部品」は固くもろくなっている事が多いのですが、割れると抜け落ちてしまう訳ではなくて、殆どが溝に「嵌め込んで」あるタイプ。なので、瞬間接着剤で形を保たせれば、十分機能してくれます。
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