SUNTOUR α5000。80年代中期から後期頃の製品と思います。
α-5000はCyclone 7000シリーズの下位機種にあたるグレード。SUNTOURと言えばシュパーブとサイクロンが上位なイメージですが、この当時はSUPERBE PROの下にSprint(スプリント)グレードが有って、Cyclone 7000は更に下のサードグレードでした。
シルバー基調の軽合&スチール製で、なかなか格好良い変速機です。先日メンテナンスを終えて輝きを取り戻しました。
フロントディレイラー。入手時はロゴが残っていましたが、メンテナンス時に油断して消えかかってしましました…。
クランプ径は28.6mm。
造りについては良く判りませんが、特に変わった感じは無くて至って「普通」のディレイラーって感じ。
プレートは丈夫そうな鉄鍍金。
リアディレイラー。マイナー機種ですが仕上げや見た目は決して悪く有りません。むしろ正面プレート部がグレーに塗り分けられたCyclone 7000よりも良い。
Cyclone7000がダブルテンション化され、当然こちらのα5000もダブルテンション方式。二箇所のピボット部はどちらもつる巻きバネを使っていました。
ゲージは野暮ったくない形状で仕上げも綺麗です。α5000のリアは、SS(28T)・GT(34T)・GX(39T)の3種類で、手元にあるのはゲージ形状からSS(28T)だと思います。フロント39-52で使う予定ですので、リアは13-28位まではOK。
G(ガイド)プーリー。
T(テンション)プーリー。
GプーリーとTプーリーは「T」と「G」の刻印の他、厚みが異なります。もう少し古いRoad VxやaRX、Cyclone MARK-ⅡなどのGプーリーとTプーリーは共用(同じ物)でした。
正確な仕様詳細については情報が少なくて判りませんでした。それでもサイクロン7000シリーズと同じ設計みたいですし、概ね以下の通りで合ってるんじゃないかと思います。
フロントディレイラー
C:18T?
リアディレイラー
C:28T F:??T R-??T L-28T?(INDEX使用時は26Tが正解みたいですが、私は場合によって39Tインナー×28Tで使っています)。
※L:LOW最大ギア C:トータルキャパシティー(フロント歯数差+リア歯数差) F:ロー最大ギア使用時のフロント歯数差 R:一般的なリア歯数差