カンティブレーキのバネを作る(其の1)
先日ポキッと折ってしまったダイアコンペのカンティブレーキのバネ。何せ30年近く前の部品で、その辺のお店で購入という訳にはいきません。レストアフリークという雑誌にセンタープルブレーキのバネを自作する方法が書いてあったので、それに習って作ってみる事にしました。
写真は折れていないオリジナル品と、自作品の材料になるステンレススポーク。
この形状を目指し、プライヤーと適当な太さの丸い棒でステンレススポークを曲げていきます。オリジナルの厚みが約1.8mmでしたので、使用するスポークも15番(約1.8mm)のステンレススポークに決定。近所の自転車屋で一本105円でした。折れたバネは一箇所ですが、異なる材質でテンションが左右変わるのも良くないと考え、左右分作る予定で、更に失敗分を見込んでスポークは5本購入。
こちらは折れてしまったオリジナルのバネ。
上段がオリジナル(右上は折れたもの)で、下段の2つが今回作ったもの。左右で形状が異なるので、間違えないように作ります。完成しましたが、いやー、堅い堅い^^;
クルクルと巻く部分は以外にすんなり成形できますが、両端の処理、特にフレーム側に差し込む部分の、クルクルから鋭角に起こす部分が大変です。スポークをケチらず、一本で一個作るつもりでスポーク中心から作業しないと無理です。余った両端は最後に切り落とします。
これは今回作った後輪右側のバネ。スポークの端をそのまま生かしてるので、自作がバレバレです。でもしっかり収まりました。
こちらも同じく自作した後輪左側。端をオリジナルっぽく丸めてみました。慣れればもっと上手に出来るかもしれません。
バネのテンションが違うのか、引きの強い方に引っ張られてしまいます。弱かった方のバネの、巻いてある箇所からクリップにうつる部分の広がりを広くすることでテンションを強め、割と簡単に左右のテンションは合わせる事が出来ました。
バネの微調整の結果、左右均等にクリアランスを保てる様になりました。初めての試作品なので見てくれは良く有りませんが、試乗したところ問題無く機能してくれました。オリジナルに比べてテンションが弱いのか、レバーの握りも軽くなった様に感じます。ただ、弱すぎるかな…。
そんな訳で、カンティブレーキのバネを作る(其の2) へ続きます。