カンティブレーキのバネを作る(其の2)
オリジナルに習って2巻きで作ってみた試作品のテンションが少し弱かったので、同じ15番(約1.8mm厚)のステンレススポークを3巻きで再チャレンジしてみました。
前回までの記事
カンティブレーキのバネが折れた!
カンティブレーキのバネを作る(其の1)
作業手順は一緒ですが、クルクル部分を巻くのに10mmのアルミ棒を入手して成形に使いました。ちなみに、前回は家にあった適当な太さの筆の柄で巻き巻きしてます。
左がオリジナルで、右が今回作った自作品。クルクル部分を3巻きにしています。
2回目という事もあり少し要領を得てきて、見た目も立派になってます。コツは、オリジナルと色んな角度で比較しながら曲げて行くこと。巻き部分は簡単ですが、クリップ側の成形は一度に曲げず、プライヤーで少しずつ、角度をつける程度に根気良く曲げていきます。カーブが決まったら丸棒を使って一気に曲げても構いませんが。
フレーム側に通す方はまだ長すぎますが、ここで切断してはいけません。
使ったのは、材料の15番(約1.8mm)ステンレススポークの他、直径10mmのアルミ棒、万力(無くても出来る、っていうか、殆ど使わなかった)、プライヤー、ラジオペンチ、ステンレスが切れるハサミのようなもの、写真に写っていないもので、ヤスリの類(ダイヤモンドヤスリと1500番の耐水ペーパー、仕上げを気にしなければ不要)です。
形になったら一度取り付けてみます。フレーム側の穴にしっかり収まるか、ブレーキ側にクリップがキチンと引っ掛かるか、確認します。具合が悪ければ外して調整します。
フレーム側に通すほうはバネ単体を手で持っての修正が難しいので、ある程度収まっていれば取り付けた状態で先端を動かして曲げてあげると、良い具合の位置に持っていけます。
微調整を終え、上手く収まるようになったら、カットする位置にマジックで印を付けます。一旦取り外し、印を付けたところでカットします。切り口は柄付きのダイヤモンドヤスリで削って角を落とし、1500番の耐水ペーパーで滑らかにしました。ついでに、プライヤーやペンチで傷がついたところもダイヤモンドヤスリと耐水ペーパーで仕上げ、見た目も気にしてみました。
割と上手く出来たので、3巻きタイプを左右2セットずつ作っておきました。全部一旦取り付けて、テンション&動作の確認を行いました。並行して、状態の良さそうな同タイプのブレーキがヤフオクで出品されていたので、シュー&部品ストックとして購入しておきました。もちろんバネも付いてるので、バネだらけになりました(苦笑)
作った3巻タイプはレバーの引きの感触がとても良いです。フロントはオリジナルをそのまま付けていますが、リアの自作品はオリジナルと比べると巻きは一つ多いものの操作感は軽め。強すぎず軽すぎず、なかなか満足度の高い仕上がりです。