仕事で、夜の9時にお客様の指定する所に行く用事があった。
その指定されたのが、大阪市内のタワーマンション前の公園。何やらロビーには入れないので、公園の前で待ってくれと。
公園で待ちながら街並みをゆっくり眺めてみた。ビルが高い。公園の周りにはタワーマンションが並んでいて、まじまじと見たら、
一つ一つの部屋が大きいことが分かる。テレビでよく社長の自宅訪問とか、青年実業家の家とか、有名芸能人の家とかそんなのに出てきそうな
部屋部屋。いやー住む世界が違うなーと思って待っていると、
お客さんが出てきた。お客さんは、なんやかんやで初めて会う方だったんだけど、金髪の若い兄ちゃん。
何でここに住んでいるのかは想像できないけど、住む世界が違うなーってか、こういうところで生活できる人と、自分の違いは
なんなんだろうとふと考えていた。どれくらいの家賃なのか考えたこともない。家賃を調べたら、ひょっとしたら住めるような金額なのかもしれない。
住む世界が違うなーと思考停止してはいけないのかななんて思っていた。
帰りは、阪神高速環状線を車たちの間を縫ってウネウネ走りながら車窓から大都会の街並みを眺めていた。きれいな夜景。
格差社会。きれいな夜景は、誰かの残業と、住む世界が違う人たちのブルジョアセレブの電気の無駄遣いで成り立っている。
大都会にあこがれとさみしさを感じながら、運転してたら、曲がるところを見過ごして、環状線をまるまる1周した。
2回目に通った時は寂しさもあこがれも感じず、早く家に帰りたいだけ思って走っていた