卯の花;「空木」(ユキノシタ科)花言葉は、秘密。落葉低木の空木をさす。高さ1.5~3mは葉は対生し、長卵形で先がとがる。5月下旬、鐘形の白い五弁の花が円錐状に集まって咲く、「空木」は幹が中空であることに由来。「卯の花」は陰暦「卯月」に咲く花の意。変異が多く、花弁の外側が紅紫色の「更紗うつぎ」や八重咲きなどがある。「うつぎ」とつく植物は多く、「姫うつぎ」「裏白うつぎ」は同属別種で白花。「黄バナうつぎ」「うこんうつぎ」「「谷うつぎ(紅うつぎ)」「藪うつぎ」は箱根空木」と同属別種花色は黄や桃、赤などがある。卯の花の咲く頃は雨が多く、梅雨の時期と重なる。「卯の花に雨のはげしくなるもよし 細見綾子」「卯の花をかざしに関の晴着かな 曾 良」「うの花のちるや遊行の砂の上 蝶 夢」「卯の花や家をめぐれば小さき橋 泉 鏡花」「花卯木水模糊として舟ゆかず 飯田蛇忽」「空は我を生みし蒼きや花卯つ木 渡辺水巴」「をんなの旅風がよくみえ花卯木 長谷川双魚」「よく見ゆる雀のかほや花卯木 斉藤 玄」「卯の花や一握となる洗ひ髪 鷲谷七菜子」「焼けの雲一気に去りぬ花うつぎ 桂 信子」「音もなく母寝て卯の花月夜なり 古賀まり子」「ところどころ卯の花に触れてゆく 岡井省二」「卯の花の誘減る雨となりにけり 星野 椿」「卯の花や刀工垣を低くすむ 河野友人」「夕心旅心めき花卯木 高田風人子」「卯の花や流れは鍬を冷やしつゝ 飴山 實」「卯の花の月夜の声は室生人 大峯あきら」「卯の花や托鉢僧は巨体もて 千田一路」「卯の花の深雪咲きして美術館 本宮縣三」「卯の花に産後てのひら荒れやすし 辻恵美子」「徹夜して卯の花すこし汚れをり 能村耕二」。(空木が ユキノシタ科とは 珍し木 ケイスケ)