カラスウリ(ウリ科)花言葉は、よき便り。蔓性多年草。各地の山麓などに生える。根は塊状に肥厚する。茎は細く、節から巻きひげを伸ばし、他物に絡みついて這い登る。葉は長さ3~5cmの卵形で、掌状に浅く3~5裂する。雌雄異株。8~9月、日暮れとともに、葉のわきに白色の筒状花が開く。花冠は5裂し、裂片の縁は細かく切れて糸状に垂れ、繊細なたたずまいを見せる。一日花で、翌朝にはしぼむ。果実は秋に朱赤色に熟す。烏瓜の花は繊細で不可思議な姿に別の魅力がる。夕方に見られる幻想的な花であるが、惜しむらくは夕方なので、見落とす事が多い。地下茎の根には多量の澱粉とステロイドやサポニンを含む。この根からとる粉末を天瓜粉(天花粉)といい、幼児の湿疹や汗疹に用いられる。漢方では、根を括楼根、果皮を括楼皮、種子を括楼仁という。「花見せてゆめのけしきや烏瓜 阿波野青畝」「方丈に月出て烏瓜の花 堀 古蝶」「烏瓜咲ききはまつてもつれなし 深見けんニ」「からすうりの花ゆくゆくは家系絶ゆ 井上閑子」「掌に溶けてしまひぬ烏瓜の花 今村妙子」(年寄りも 水浴びあとに 天瓜粉 酷暑続きて 世話になりけり ケイスケ)