
明石海峡も流れがきついと大橋を超えるのに難航する。ある時は橋の下に来て30分以上も漂うように橋を見上げていたことがある。5ノットほどの流れがあると進まない。「橋はあっという間に通り過ぎるから、写真撮るなら早めに準備しといてよ」と言っていた時も、シャッターチャンスばかりが続いたのには呆れてしまった。

一方の鳴門海峡もきつい難所である。波が荒いときは緊張する。そんな時に限って、多数の漁船が橋の下付近に集まっている。
時には横一線に波が向かってくることがある。波とともに一瞬にして船が沈むので、波に飲み込まれたのかと一瞬頭をよぎったこともあった。