資料を整理していたら、いい言葉があった

評論家の加藤周一氏の言った言葉をメモしていた。

１、因果関係を短絡的に結論するな。
２、二者の関係を論じる時は、双方とも概念規定を明確化せよ。
３、主観的願望と客観的推論を峻別せよ。
４、検討すべき命題は、枝葉を省いて単純化せよ。
５、事実との照合が可能な事象とそうでない事象とを区別し、前者は真偽を調べ、後者は確定できない問題として扱え。

どの本からメモしたかも解らない。当時、二週間に一度、図書館から１０冊借りることを目標に２０数年過ごしてきた。延べ３千冊ほど借りた中の１冊なのだろうが、加藤氏の文章は難しいという印象が強く、あの眼光鋭い写真を見ると、本にも近寄り難いものがあった。
今改めて読むと、見方・考え方の基本中の基本を言っているようだが、どうしても言葉が鋭いなーと思ってしまう。