気まま日記

私の音楽での生活、その他日常生活などの、思いついたときの気ままな日記です。

旧・国鉄がJRに民営化されてからの、悪い対応について

2014-09-03 21:22:13 | Weblog
 今のJR(各地の鉄道旅客会社)は、昭和の時代に分割して民営化されるまでは、旧・「国鉄」(正式名称は、日本国有鉄道)の名称で一般へ広がっていました。

 国鉄は以前、中曽根康弘・元総理大臣の時代に分割して民営化されました。この大きな理由は、鉄道が「国で管理される」と民間の競争社会に比べて、お国の団体職員としての地位に甘えてしまい、民間企業に特有の「他と競合する精神」が失われ、経営をお客様本意にして頑張ろうとしません。
 その何よりも大きな証として、旧・国鉄の時代には運賃が値上げばかりされていて、これは特に首都圏で通勤や通学に電車を利用する人たちへの影響が大きく、値上げされるとその分が家計を圧迫してしまいます。

 それが、中曽根元首相の時代に旧・国鉄が今のJRへ分割・民営化されたときは、当時の中曽根首相は歴代で大変良いほうの国の代表者であると、国民から高い評価を得ました。なぜならば、あのたるんでいた当時の赤字国鉄を分割して民営化することによって、民間会社としての競争心が芽生えたので、今度は民間会社なので値上げを企業努力によって極力抑え、事実、私がたまに上京するときに利用する上越新幹線の料金は、分割民営化の当時から現在に至るまで、消費増税の時期を除いてほとんど値上げされませんでした。
 反面で、旧・国鉄が分割民営化された時期には、旧・国鉄職員から全国で約100人もの自殺者が出てしまいました。これはなぜかというと、分割民営化によって今までは国の管理下から今度は民間会社へ移行したので、その影響で経営が合理化され、旧・国鉄時代に盛んに言われていた「合理化人減らしに絶対反対!」というスローガンの価値が消失し、リストラされて旧・国鉄からの職場を失ってしまい、自分自身が高齢なので再就職が困難な年代の旧・国鉄職員が、この先の生き方を見失って次の職場が見つからないことへあまりに悲観し、止むを得ず自殺したのでした。(しかしながら、私は旧・国鉄職員の当事者ではないので、真の気持ちはよく分からず傍観者的な見方ですが、この生き方は弱いと私は思い、本当に自殺するのはもっと再就職活動を進めてから、いくら探しても本当に次の職場が見つからず、かといって生活保護の申請を出しても体が悪くて働けないのではないので認められず、あらゆる手段を尽くしても本当に生きる手段が全くなくなった段階で自殺を考えても、遅くはないと思いますけどね。)

 これが前提で、ここからがタイトルについての本題ですが、旧・国鉄が分割・民営化されてJRになってからも、実は旧・国鉄時代の悪いたるんだ経営体質が改善されていないのではないかというワンシーンを私は経験しました。
 それは、私がだいぶ前の年に、東京都で行われた全日本リコーダーコンテストへ出場のために、新潟県から上越新幹線で上京し、そのついでに東京都の市部(23区内ではない)へ在住の私のいとこ(リコーダーが好きで私と気が合う女性)と会うので、とある駅の出口(改札口)で待ち合わせをしたときに起きた出来事でした。
 私は、新潟県から上京したときの終着地の切符として、新幹線の特急券は「上野駅」まで買いましたが、乗車券は当初予定した宿泊先のホテルがある「東京山手線内」までの切符を買っていて、いとこと会う駅は「東京都区内」でしたので急な予定変更になりました。そのため、そのいとこと会うために降りる駅の精算所で精算した上で、改札を出るつもりでした。
 そうしたところ、私の切符は新潟県内の駅からの長距離切符で、東京都内の近距離切符(自動販売機で売られる小さな切符)ではなかったので、その駅の改札口前の「自動精算機」の機械が使えないタイプでした。なので、改札口を出る位置の駅員さんから精算してもらい、山手線内と都区内の差額を支払わなければ、私は改札から外に出られない状態でした。
 ところが、その精算所の駅員さんが当時は1人しか配置されていなく、その人が他の用件で長電話していて電話がなかなか終わらず、私はかなり待たされてしまいました。なので、もうその駅の出口の改札を降りた場所へ、いとこが待っていたのですが、せっかく久しぶりに顔が合っても、いとこがいるところへなかなか行けませんでした。いとこは、改札を出た場所で「お兄ちゃぁ~ん(いとこは私をいつも「お兄ちゃん」と呼びます)、久しぶり!」と手を振って出迎えてくれましたが、出口を出て一緒にいとこの家へ行くまでに、少し時間がかかってしまいました。

 これは、むしろ分割民営化によるデメリットかもしれず、旧・国鉄時代には経営はたるんていた分、人員の採用は競争社会で必要最低限の人数を厳選して採用する民間会社より、むしろ「ゆとり」があったようでした。そのために、旧・国鉄は国民の税金で過剰な人員を雇用しているとの批判もありましたが、逆にそういった前述のケースでは、人がいる分対応が早かったと予測されます。

 まとめると、旧・国鉄の時代は、国民の税金を悪用して人が多くいた分、見返りとしては対応が早く、それが今の形でJR各社線へ分割民営化されてからは、分割による民間会社特有の合理化経営によって、運賃は値上げ幅が抑えられて据え置きが続いていますが、逆に人は少なくなってサービスが悪化している面も、場合によってはこのようにあります。
 どちらも一長一短ですが、しかしながら、やはり世論では分割民営化のほうが圧倒的に良く、運賃据え置きや民間会社の経営自由化によるサービス内容の拡大など、いいことのほうがたくさんあります。
 つまりは、世の中から「競争」が失われたらおしまいで、なので旧・ソビエト連邦は社会主義国家としての競争がなく、生産性が上がらなかったので崩壊し、昔の国名のロシアに戻ったのでした。今の郵便も民営化されましたが、そのメリットを活かし、郵便局をあまり統合しないでサービス内容の拡大に努めてほしいものです。しかしながら、その成果はあり、今は宅配便と競争して、従来の国有時代には絶対にしなかった「小包を自宅まで取りに来る」サービスなどが、今は宅配便だけではなく、郵便局のゆうパックでもされていますけどね。

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