気まま日記

私の音楽での生活、その他日常生活などの、思いついたときの気ままな日記です。

個人情報保護全盛時代

2006-10-30 20:23:18 | Weblog
 「個人情報保護法」が制定されて以来、至るところでそれに関する文章、配慮が見られます。
 先日、私や私の家族が申し込みに関する葉書を出すときも、情報保護上、住所、氏名、申し込み内容などの情報を隠すために、シールを貼る式の葉書がいくつかありました。
 私個人の意見では、今のインターネット時代にはこの法律は絶対必要不可欠と思います。他人の情報を悪用して犯罪に結びつくケースが後を絶たず、その対策的に罰則つきで国民にあらかじめこの法律を制定して公開しておくことは、非常に有効です。
 ただ、先日の新聞でありましたが、病院で入院のときに、患者名を病室へ表示することを賛否両論とした記事があり、私もこれは良い面と悪い面の双方があると思います。表示があると、誰が入院しているかがすぐにわかってしまい、患者さんによっては入院を知られたくない人もいると思い、ある意味プライバシーの侵害かもしれませんが、その反面、表示がなければ誰がどの病室へ入院しているかがすぐにわからず、ナースステーションなどで問い合わせなければなりません。この点は、現在は各病院の考え方によって、表示するかしないかを選択しているようです。私の母親が入院して今年の4月に亡くなった病院は患者名を表示で、私の父親が少し前に入院した病院は患者名を非表示でした。すなわち病院ごとに違います。
 結局のところ、この法律はまだ制定から浅く、今後の実情によって改訂される可能性があると私は思っています。例えば「危険運転致死傷罪」(道路交通法の改訂)、「ストーカー防止法」などは、いずれも大きな事件がきっかけとなって実情に合うようにしたもので、前者は飲酒運転による大きな死亡事故がきっかけとなり、悪質な運転で事故を起こした加害者を厳しく取り締まる趣旨で、後者はストーカーによって殺人事件が起きたことがきっかけとなったものです。特に後者は、今まではストーカーされても直接それによって実害を受けたというわけではなく、それだけでは警察が動いてくれませんでしたが、今は法改正によって、通報すれば警察も動けるようになり、被害者の精神的負担が少なくなり、非常に良い法律であると私は思っています。
 何にしても、「個人情報を得た場合は、その直接の目的のみに使用し、それを他の目的に使用してはならない」ということが「個人情報保護法」の基本中の基本で、犯罪防止に大きな効果があることは間違いないと思います。