模型工房 ブレインズ 模型工房つれづれ日誌

模型作家、川嶋信慶(リッド)の模型制作の工房日誌。
スケールモデルからフィギュアまで、マルチジャンルで作ります。

救命ボート

2018年10月01日 | 工房日誌

9月の初めにいきなり台風が直撃したかと思ったら、月の終わりにも台風襲来。

ホント、今年は天地諸々、大荒れですねぇ。
しかも今週末にまた台風の予測と…。


陸にいるときは、買いだめや日頃の備蓄で備えるわけですが、
船のもしもは、救命ボート。



現用の国内航路の客船では、多くはコンテナ式膨張式の救命筏が主流になっていますが、海外と結ぶ船では
より安全な脱出のため、大型の救命ボートが装備されています。



プラ板積層からの削り出しで、「自由落下式救命艇」と「全閉型救命艇」を制作。




「自由落下式救命艇」はその名の通り、設置された滑走台から滑り降り、海面に落下して脱出する方式。
大型のタンカーや油田基地など、即時脱出が必要な船に装備されているもので、最近は大型RORO船などにも導入されています。



モデルにしたのは、全長6.6m、25名乗りタイプ。
海面突入時の衝撃を逃がすため、艇首は鋭い矢じり型をしています。



一方の「全閉型救命艇」は、固定屋根で全体が覆われたもの。
いわゆる普通の救命艇で、こちらは吊り下げられて海面に降ろされます。

モデルにしたのは、全長8m、55人乗りタイプ。
現実では普遍的なモデルながら、船模型として救命艇自体を乗せたものが少ないため(アフターパーツもない)
切削で作りました。




カッターボートと違い、普段は固定されていることの多いこれらの装備が、しっかりと再現されると、
現用商船らしい、しっかりとした雰囲気に見えます。


「全閉型救命艇」は、鉱石/多目的貨物船
http://studiobrains.cart.fc2.com/ca2/125/p-r-s/の同梱パーツとして封入。


「自由落下式救命艇」は、開発中の大型バルカー/VLCCタンカーキットの同梱パーツとして封入されます。
レジンキットとしては、ほかになかなか再現されないパーツ類だと思います。





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http://studiobrains.cart.fc2.com/






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