こちら上総では辛夷の花が咲きはじめました。春は必ずやってきます。
未曾有の大災害に遭われた皆様には心よりお見舞い申し上げます。また、災害でお亡くなりになった方、遺族の皆様には深くお悔やみ申し上げます。被災地域の皆さんの非難生活の苦難が一刻も早く解消され、やすらぎと復興への途が開けますようお祈り申し上げます。頑張ってください。
現在の状況について軽々しくコメントできませんが、国民の一人としてできる役割はしっかり考え行動したいと思います。
1000年に一度の大津波の猛威は誰の想像をも、そしてあらゆるリスク対策をも上回っていました。学生時代、岩手県宮古市の田老を訪れたことがあります。海岸にはまるで城壁のように聳え立つ防潮堤が作られていました。10mはあったでしょうか。今回の津波はそれを易々と乗り越えました。唖然です。この大津波の発生可能性はここ数年の調査ではわかってきていました(「早川由紀夫の火山ブログ」参照)が、発生頻度を考えると、経済諸条件、目先の問題から、現実的な対応は劣後されてしまったことは否めません。この国は幾度となく大きな天災に遭ってきました。21世紀の現代、経済システムも高度化し、暮らしの水準も高くなっているのですから、まずは復興策が先でしょうが、これを期に真剣に対策することが必要でしょう。国民も意識を新たにすべきだと思います。どこにも保証された土地はありません。いつ首都圏が被災するかわかりません。
千葉でも、旭や飯岡の町で津波の被害があり、犠牲になった方は決してすくなくありません。津波のハザードマップは作られていましたが、残念ながら浸透は十分ではなかったと思います。