上総のRobin

Robinの写真日記

上総の春再びで思うこと-2010年3月15日

2010年03月15日 | 写真

麗しい田舎の春。上総ローカル沿線は菜の花の黄色い花道となります。今から10年前の5月の連休、義父が我が家へ遊びにやってきて、孫(うちの子ですね)養老渓谷へ1泊で出かけました。私は仕事があり行けませんでした。「小湊鉄道というので行ったんだけど、昔を思い出すような良い雰囲気でしたよ。昔、鉄道撮っていたんですよね。行ってみたら・・・?。最近、写真始めたんですよ。」「そうですか、今度ご一緒しませう。」 という翌月、義父は突然他界しました。夏のある日、そのことを思い出して出かけたのが、復活鉄のきっかけでした。 義父は御殿場の生まれで、朴訥な人でした。そんな義父の印象も相まって上総の田舎ぶりが気に入り、以来上総ローカル線を撮るようになりました。

沿線を取り始めて、ゴルフ場だらけの地図に驚き、桜の傷みを気にし、いすみ鉄道の存廃に気をもみ、消えていく山田の風景を惜しみながら、10回目の春が来ます。 いすみ鉄道は、今はさらに崖っぷちの経営状況です。ローカル鉄道は世の中的に交通機関という第一義の使命を終えたものだと思うとともに、新たな存在価値を見出す時なんだと思います。私の拙い頭では妙案はなかなか出てきませんが、皆が愛して止まない価値ですね。房総自体が元気ないです。バブル弾けたままで発想の転換が求められているのでしょう。千葉県民は税金でいすみ鉄道の存続を支えています。鉄道会社も頑張っていますが、気持ちよくその存続を支持できる企画は、地域全体で考えるべきなのでしょう。今年は、小湊沿線の白鳥地区でも沿線に菜の花が蒔かれて見事です。各地域で魅力作りに努力されています。行政も含めて前向きかつ斬新に考えるときだと思います。雇用の増進にも役にたつと思います。

撮り鉄は何の役にもたっていない?今、非難の的ですね。仲間とつるんで挨拶もせず、四駆で乗りつけ、運行安全を犯し、私有地に無礼に入り、作物を踏みつけ、地元にお金も落とさない。楽しみたければ協力すべしではないでしょうか。葬式鉄やイベント列車の追っかけばかりやっていてはこの先無しです。礼儀と共存は社会で認められる要件ではないでしょうか?車両更新の支援をする、愛して止まない郷愁のレトロな車両を最新鋭で、何てどうです?一挙両得を考えてみるべきではないでしょうか。あなたの持っている白玉レンズの1/10本分くらい将来の楽しみのために投資しませんか?という企画はどうでしょう。

勝手なこと言っていますが、すべからくお互いがお得意様。という発想で打開すべきではと考えます。私も大好きな上総の風土とローカル線、微力ながら・・・、と思う次第です。

また、麗しい季節がきます。さらに魅力的に、この先ずっとみんなが楽しめますように。

_dsc4860c_3

この写真を見る

Robin's Shot  ホームページ  


最新の画像もっと見る

コメントを投稿