日々のメモ

事業や企業、経済の動きについて分析していくブログ

レポート作成事業

2021-01-27 00:00:08 | 分析・観察
レポートには何の価値があるだろうか。
数々のレポートを作成する過程で、それを日々考える。書き込む内容にも影響する問いだから、それは当然だ。

そして今の段階の答えとして、僕は文化的な価値と実際的な価値の2通りあると思っている。

文化的な価値は、知ることの喜びだ。日常で接する物事がどのような仕組みで動いているいるのか、世界に詳しくなることは理由なく楽しい。
世の中にこうしたものは存在していて、例えば出てきたばかりで用途も分からない新発見の科学論文や、多くの人に関係のない深海や宇宙についてのニュース記事は、社会からすればこのような意味合いが強いのではないかと思う。
時にはお金を払って博物館に出かけたりする人々の行動、博物館の運営が脈々と続いている世の中というのは、こうした好奇心が人生の豊かさに貢献している証拠なのではないかと思う。

この価値観からすれば、レポートはより多くの点をつなぎ仕組みの不思議さを明らかにする役割を持つべきで、なるべく日常生活から会社の業績・業務まで連ねて記したいと思う。(もっとも、この価値観で動いていると、調べられる範囲の限界を度々感じるが)

次に実際的価値だが、これは一つには投資を考える人の目線で、企業の資本比の利益率(ROE)を読み手が予想できる程度まで調べるということだ。
株式を買うことを考えるとき、同じ1万円を活用して、片方の会社だと毎年1000円、もう片方の会社だと毎年500円稼げるように思えるなら、前者が得だと判断がつく。
この価値観からすれば優れた利益予測を書けるといいのだが、当然断言できるような情報は揃わない(未来の業績は1ヶ月先だって分からない)。その会社自体にも分からず、ウォーレン・バフェットの言葉を借りるなら、自らの会社の成長率を数値で出すような会社は信頼出来ないぐらいのものだ。(『バフェットからの手紙第4版』より。これによれば会社の目標公表は、読み手に楽観論を広める不都合だけでなく、社内に目標達成圧力から不正な会計へのインセンティブをもたらすのですべきでない。)

もう一つには、働いたり関わる人の目線で、一人あたりの売上・利益や、手掛ける事業の特徴や変遷を眺め、イメージを少しは持てるようにすることだ。

これらの価値観に向けては、外部環境の情報や過去10年くらいの経営効率・手掛ける事業とその割合(国内外比率も)の変遷を整理するのが精々であり、「考える材料だけ根拠をつけて一定量集め、整理する」という辺りを目標にしている。
(企業公式サイトの採用ページにあるようや細やかな話は人それぞれの感想の要素もあり、あまり扱わない)

読み手が面白いと感じる、役立つと感じるレポートを、楽しみながら作り出していきたいと思う。

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