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銃の基礎知識
http://www.google.co.jp/gwt/x?gl=JP&wsc=tb&u=http://www.securico.co.jp/jbl/guns/guns.html&ei=VzNkUPGgEcjhkAXa24GIAQ&ct=pg1&whp=30
●上下2連散弾銃
● 散弾
通常の野鳥を撃つ時の弾で沢山の鉛の粒々を発射する。
●00(タブルオー)バックショット弾
いわゆる鹿弾丸(シカダマ)と呼ばれる弾で、8~9ミリ位の鉛の玉が8~10発発射される。各国の警察やSWAT隊で愛用されている定番アイテム。20メートル先で約30センチ四方くらいに広がって着弾する特性がある。「NIJ-ⅢA」で防弾可能。
●ライフルスラグショット弾
鉛の一発弾で大人の手の親指の第一関節ぐらいの弾丸。通常は大型獣や猪狩り等の狩猟に使用するが、米国のパトロール警官やSWAT隊では、近距離の狙撃に使うほか、バックショット弾と併用して使用する。 至近距離に於ける威力は強烈でブロックやレンガ、スチールドア、自動車のドア等を簡単に貫通する。
当社の試射では「NIJ-ⅢA」の防弾ガラスや他の同レベルのアーマー材を簡単に貫通した。 至近距離では「NIJ-Ⅲ」のライフルレベルの貫通力とさらに大きなダメージを与える威力を有している。
ただし、ライフル弾と違って、弾丸が大きいため空気抵抗が高く、距離によって弾丸のエネルギーが急速に低下し威力も失われる特性がある。散弾銃で発射する場合の有効射程距離は、100メートル程度ではないかと思われる。
散弾銃殺人・乱射・逃走事件 (平成9年10月宮崎)
平成9年10月に宮崎県でタクシー運転手(男性、45歳)は、妻の知り合いの男性を猟銃により射殺し、実子2人を人質に取って4WD車で逃走を図り、警察官3名に軽傷を負わせたうえ、白昼堂々と散弾銃を撃ちながら数時間にわたって国道を逃げ回る事件が起きた。
警察は砂利を積んだダンプカー等で国道にバリケードを作ったが、4WD車は国道や川原の土手を突っ切って逃げ阻止することはできなかった。 最終的に狙撃の命令を決断したが、車内に実子が人質として同乗していたため、この点に配慮し致命傷を与えることを避け、犯人の手足の射撃を命じ、弾丸は犯人の太ももを貫通した。しかし犯人は投降することは無くさらに逃走を続けた。最後は警察に、畑か川原みたいな場所に追い込まれ、運転席から散弾銃の銃身を出したまま走行していたところを、宮崎県警の若い機動隊の警察官が車体に飛びつき、装てんされた猟銃を正面からもぎ取るという、まさに命懸けの離れ業によって事件は収束した。この時犯人が持っていた弾薬約50 発の内半分がこのスラグショット弾だったそうだ。
スラッグショット弾は、鉛の一発弾丸で強力な貫通力があるので、拳銃用の防弾ベストは簡単に貫通する。合法的な武器弾薬として、国内で出回っており入手も比較的簡単なため、防弾を企画するうえでは大変厄介な存在である。
余談だが、同業の米国の友人から、「さすがにサムライの国の警察官、勇気のある行動だ」と賞賛しつつ、一方では「信じられない程の無謀な行為」と、賛否両論というより、相当辛口の批判を聞かされたのであった。
右の写真は、Remington 社のRIFLED SLUG弾です。
RIFLED SLUG弾の弾頭についている螺旋状の溝は、散弾銃の銃身に取り付けたチョーク(絞り)の破損を予防するためのもので、空気抵抗により弾頭に回転を与えるものではありません。
1.ライフルスラッグ弾 実写真
2.散弾銃で発射する暴動鎮圧用ゴム弾の弾頭
自動小銃は現在「アサルトライフル(突撃銃)」と呼ばれ、軍隊の基本的な武器として位置付けられている。ベトナム戦争以降に概念が確立したアサルトライフルの特徴は、一つには20~30発の箱型マガジンを使用し、簡単に弾倉を取り替えることで連続した射撃ができることと、小口径弾を使用して大量の弾薬を携行できることと、精密なセミオート射撃と弾幕を張るフルオート射撃の両方ができること等が要求されている。 また現代の軍用アサルトライフルは、敵を殺すことよりも負傷させて、その救助介護のために戦力を低下させることを重視している。 朝鮮戦争勃発( 1950~1953 )に伴い、1951年頃より旧ソビエトで開発された30連マガジンを有し、セミ・フルオートで発射できる新型自動小銃 AK47 カラシニコフが登場し、アサルトライフルを持たなかった米連合軍は慌てる事態となった。。
●AK-47 カラシニコフ
(1947にミカエル カラシニコフが量産モデルを開発、アプトマットカラシニコフAK47と命名、7,62mm×39 小型弾を使用、30連発のセミ・フルオート射撃ができる、当時としては画期的な最新銃だった)
AK-47 II型
●第二次世界大戦~朝鮮戦争時の米軍の主力ライフル
第二次世界大戦までの軍隊は、大型で威力の有る弾丸が重視され、一発で敵を倒す一撃必殺を求める傾向が強かった。 第二次世界大戦において米連合軍は、アサルトライフルを持っておらず、スプリングフィールドアーモリー製M1ガーランド半自動小銃を主力小銃として、またこれと同じ30-06弾を使用する、軽機関銃 BAR (Browning Automatic Rifle) を分隊支援火器として使用していた。 さらに将校や後方要員向けにM1カービン半自動小銃とM1トンプソン短機関銃を配備していたので、威力・口径の異なる銃が混在していた。
M1ライフル GARAND
ブローニング自動小銃 BAR
M1カービン半自動小銃
M1トンプソン短機関銃
米軍はこの事態に際し、先ずM1ライフルのフルオート化で対抗しようとしたが、M1ライフルの弾薬 M2( 30‐06 7.62X63mm)弾は、フルオート射撃時の反動が強すぎてコントロールが困難で小銃としては実用にならなかった。
まだアサルトライフルという新しい小銃の概念が確立していなかった米軍では、更に装薬(発射火薬)を少なくした弾薬(7,62mm×51 現在の7,62mmNATO弾、 商品名 308WIN〔Wincester〕)を使用するM14ライフルを開発した。しかしこの新7,62mmNATO弾も火薬が多く反動が強すぎてフルオート射撃ができず実用にならなかった。なおセミオートでは優れた命中精度が得られたため、その後スコープを付けて狙撃銃として活用された。現代でも狙撃銃には 7,62mm×51 NATO弾を使用するのが一般的に多い。
M14 ライフル
※このM14と自衛隊の64式小銃は、どこか似たイメージがある
●ベトナム戦時代の米軍の小銃
米軍は試行錯誤と紆余曲折を経て、ベトナム戦の1967年頃から、主力小銃を、7,62mm NATO弾から小口径高速弾(5,56mm×45 20~30連発)を使用する
M16に切り替えた。このあたりからアサルトライフルという概念が確立したようだ。ベトナム戦争では、米軍のM16と北ベトナム 共産軍のAK47が双方の主力アサルトライフルとして戦火を交えた。
M16
その後旧ソ連は1980年から、AK47の30口径アサルトライフルを廃止し、米軍同様の小口径高速弾を発射する*4 AK74を制式とした。AK74の弾薬は 5.45mm×39.5で M16の5.56mm×45に近い、また初速も900M/SECでM16の1000M/SECに極めて近い性能である。これにより、東西を問わず軍用アサルトライフルは、22口径クラスの小口径高速弾が主流となった。
AK-74
M-16と AK-47の性能比較
アサルトライフルの実射インプレッション
●M16
M16は、米国アーマライト社のEugene Stoner氏がAR-15として開発した。当初は1963年に空軍に採用されたが、その後性能のすばらしさが評価され、1966年制式され全軍に配備されるとともに、ベトナムに投入された。当初は整備不良のトラブルが多発した。その後教育の徹底や慣れからトラブルは減少しその性能を遺憾なく発揮し始めた。5.56mmという弾丸は当時使われておらず、小口径高速弾を発射するアサルトライフルは初めての経験であった。特にベトナムのジャングルは遮蔽物が多く、十分に照準することができず、近距離の乱射で弾幕を張ることが多く、携行弾数の多い小口径弾とプラスチックパーツを多用した軽量ボディ、そしてフルオート射撃は前線の兵士に歓迎された。その後、M16からM16A1、M16A2とバージョンアップとともに改良が加えられ現在に至っている。なおアメリカ海兵隊のM16A2は3点バースト(3発づつのオート)式になっている。
主な性能として、重量 3.58kg、全長 1,006mm 、ライフリング右6条、装弾数 20・30 初速 M16A1 1,000m/sec M16A2 991m/sec
上からM16A1, M16A2, M4, M16A4
▼実射インプレッション
現在、当社がテストに使っているのはM16A2のセミオートスポーツモデルです。重量が軽く操作も簡単なうえ、発射の反動が極めて小さく女性でも十分使いこなせるライフルです。至近距離での貫通力はすばらしく強烈で、AK47の5割増程度の威力があります。またマズルジャンプが少ないため、すばやく照準の修正ができ実践に有利である。まれに試射用のセミオートライフルが2点射してしまうことがありますが、M16A2は予期せぬ不意の2点射で、2発目が15mの距離でわずか5センチしかずれていなかったことから、連射時の集弾性に非常に優れた性能を有している。ただし小口径高速弾の欠点として、弾頭が軽いため小枝やガラスを貫通した場合、容易に弾道が変化しやすいことが挙げられる。空港警察など航空機の窓越しに狙撃する場合不都合である。そのため弾丸重量の重い7.62mm弾を使用する狙撃ライフルが用意されている。
●AK47
AK47は旧ソ連と、中国、北朝鮮、旧ワルシャワ軍、の共産軍の制式小銃として大量に生産されベトナム戦争では北ベトナム軍の主力武器として多くのアメリカ兵の命を奪った因縁のライフルである。冷戦の終結に伴い、武器が余剰となったうえ、ロシアが米軍に対抗して小銃の規格を小口径高速弾を使用するAK74に変更したため、旧式のAK47が大量にだぶつき、中古品を中心に安く出回っている。
中央アジアやアフリカ、中南米方面で、正規軍や警察、ゲリラから強盗、誘拐犯に至るまで幅広く使われており、この地域のUNやNGO、企業駐在員、旅行者等はこのライフルとご対面する危険性が高い。米国では銃の乱射事件が度々起きておりますが、米国の事件で使用されたライフルは、旧ソ連製AK47(カラシニコフ)の中古品をフルオート機能を無くしセミオートに改造したスポーツモデルが多い。この銃は安価(2~300ドル?程度)で且つ大量に米国内に出回っているため多くの犯罪に使われるようになりました。このAK47はスポーツ射撃用として販売するためにフルオートでは射撃できないように改造してありますが銃そのものの性能や威力は全く変わりません、また特に重要な問題としてNORINCO(中国北方工業公司)製のスチールジャケット弾(通称 チャイナボール)が使われる場合が多く、この貫通力の高い弾丸は通常のパトロール警官が使用する防弾ベストを撃ち抜くため、警察官にとっては大変な脅威となった。
※磁石に吸い付くAK-47の弾頭
AK47
▼実射インプレッション
当社の実射試験では、上記の改造済みセミオートマチックのAKMを使用します。銃自体は小型で取り回しがよく、ジャングルや市街地等の近接戦闘に最適です。また銃自体が頑丈で故障も少なく完成度の高い銃であることは証明済みです。AK47の弾薬は、7.62mm×39で、NATO標準の30口径7.62mm×51に比較して弱装弾となっています。威力(貫通力)はやや低く、M1カービンと同程度です。トカレフのスチールジャケット弾の約2倍強程度の貫通力があります。30口径の比較的大きい弾丸を撃つためか、また曲床銃の宿命か、それとも銃が小ぶりのせいかマズルジャンプが大きく、フルオートでは命中を得にくい。連射は腰だめで撃つ至近距離のみ有効だろう。なおAK47の銃撃から身を守るには、NIJ―III以上の防弾装甲が必要。
AK47は、1947に旧ソ連のミカエル カラシニコフが設計したが、原点はナチスドイツが開発した世界初のアサルトライフル、へーネルStG44突撃銃(Sturmgewehr44=StG44)Maschinenkarabiner”(機関カービン銃)が、その元祖といわれている。もっともヒットラーは大量の弾薬を一気に費消する自動小銃を毛嫌いして、当時は制式を拒否した。
ヘーネル StG44
●H&K G36 アサルトライフル ドイツ
サブマシンガンの傑作といわれるMP-5は世界中の警察に採用され大ヒットしたが、普及が一段落すると9ミリ弾の威力不足が指摘されはじめた。なかでもAK-47などのアサルトライフルを使った銃撃事件では、MP-5の威力不足は深刻で、SWATなどでは、M16やM-4といった22口径のアサルトライフルも装備に加えている。そのためかHK社は、数年前から米国の警察マーケットに熱心にG36の売り込みを掛けているらしい。
設計・製造 HK ヘッケラーコッホ社 年代1996年~ 口径 5.56mm 使用弾薬 5.56mm x45 NATO弾 銃口初速920m/秒 作動方式 ガス圧利用ロータリング・ボルト 装弾数 30発(箱型弾倉)全長 999mm(ストック展開時) 銃身長 480mm 発射速度 750発/分 重量 2820g(G36C)