毎日がしあわせ日和

ほんとうの自分に戻れば戻るほど 毎日がしあわせ日和

自分の感覚を信じればいい、世界はあとからついてくる

2023年02月20日 19時51分37秒 | 貴秋の視点、すなわち偏見
最近つくづく思います、私たちの人生を決定しているのは、理性や理屈よりも 感覚なのだと。

初めて自転車に乗れたときのことを思い出してみましょう。

まず、すでに乗れる人から 「こんなふうに練習するといいよ」 「ここに氣をつけるといいよ」 などの 情報をもらい (ときには付き添って手を貸してくれたり実地にやってみせてくれたりもする)、参考にしてトライしてみると、いくどか失敗したあとで ふとうまくいくことがあります。

それはたまたまかもしれませんが、でも そのときの力の入れ加減やバランスの取り方などの感覚を記憶し再現できるようになると、たまたまじゃなく いつでも乗れるようになるのです。

他のことだってみんな同じで、うまくできたときの身の内の感覚を繰り返し呼び覚ませるようになったとき、それはもう自分の身についているということ。

イメージトレーニングというのはまさにそこを活かしたトレーニングで、実際にからだを動かさなくても 動きや感覚をイメージするだけでトレーニングになるのは、先に感覚ありきで 行動は感覚に従ってあとからついてくるものだからです。

逆に 初めてで感覚イメージがまったく湧かない行動を取るのは不安だし、どう動けばいいのかもピンときません。

見よう見まねでも とにかく一度やってみて おおよその感じを掴み、そこから修正を加えてゆくことで、成功という結果とそのときの感覚が結びついて 自分のものになる。

ここががっちりつながってしまえば、あとはいちいち考えなくても からだが勝手に動いてくれるようになり、こうなれば失敗する方がかえって難しいぐらいですね。

行動だけでなく 感情の動きについても、これと同じことが言えます。




私たちの心が安らかで 世界が美しく見えているときは、内側の感覚も穏やかで満ち足りており、そこに不快感が湧き起こるときは、内なる調和が崩れているというお知らせです。

外の世界に重きを置いていたころは、不快の原因となる事象を取り除くことばかりに懸命になっていましたが、いまは 不快感そのものにフォーカスすることで 調和を取り戻すことができ、結果外側の事象も変化したり消えたりして 問題ではなくなってゆくのだとわかります。

つまり、いやなことが起きたから不快になるのではなく、不快な感覚のほうが先にあって 不快な現実を創るのだということ。

だから注視すべきは、いま外で何が起きているかではなく、自分が内側で何を感じているかなんですね。




貴秋は 二十年近くにわたる感覚フォーカスの積み重ねを通じて、「からだの感覚」 と 「感情、思い」 の結びつきの強さを思い知らされました。

ふとしたきっかけで記憶のスイッチが入ると、その記憶に応じた感覚が瞬時によみがえり、間髪を入れず その感覚と結びついた場面やそれにまつわる感情が湧き上がる。

それが不快なものであればあるほど、感覚はそのままで 場面と感情だけを心地いいものに入れ替えようとしても、激しい抵抗が起こり うまくいきません。

からだの不快感を感じ切って初めて抵抗が弱まり、もっといい光景を思い描くことができるようになります。

抵抗とは、具現化させようとする状況の波長と そのときからだに感じている感覚の波長とがかけ離れているときに起きる不協和音のようなものらしく、ネガ感覚が薄れれば その隔たりも小さくなるのでしょう、それで抵抗が起きにくくなるようです。

また 感情のバランスが著しくネガに傾いていたころは、反対に心地よい感覚や感情が不快に取って代わられるのはあっという間で、長いこと 「自分は否定的にしか物事を捉えられないんだ」 と思い込んでいましたが、溜め込んだネガ感情や感覚をこつこつ手放してゆくうちに、快の感覚で日常を過ごすほうが普通になり、なにかの弾みで不快感に割り込まれても 短時間で元に戻せるようになりました。





人生相談などで 迷える人々へのアドバイスとして、「嫌いな人に時間を割くなんてもったいない、そういう人は意識から追いやって、好きな人のことをこそ考えるようにしましょう」 とか 「できないと思うからできなくなるのです、そういう思い込みはもうやめましょう」 というような文言をよく見聞きします。

内容はまったくそのとおりなのですが、これは形や行動の側からのアドバイスで、感覚については言及されていないので、従おうとすると 抵抗の感覚が上がってきてしまう人も多いことでしょう。

かすかなものなら押し切ることもできるかもしれませんが、長年に渡って上塗りを重ねてきた強力なバグとなると 抵抗も半端なく、アドバイス通りにできなくて かえって自信をなくすことになりかねません。

いつも申し上げるように、意識内で潜在意識が占める割合は 顕在意識よりずっと大きいので、形のほうからだけのアプローチというのは、潜在意識に潜むバグに対しては 多勢に無勢であまり効き目がないのです。

ですから、ほんとうに自分を変えようと思うなら、まずバグと向き合い、そこから派生する感覚が薄れるに任せることをお勧めします。

そうなれば 他者からのアドバイスも実践しやすくなるし、それ以上に 自身の内側からもっとも確かな源の知恵をどんどん引き寄せることができるようになるので、自分軸が育って 現実世界が次第に好転し、大きな自信につながります。

もともと自分のものではない観念から生まれたバグの影響力が弱まれば、個の自分が源からどれほどサポートされ導かれているかを身に沁みて感じるでしょう。

あとは 自分の感覚を信じて従えばいい、形ある世界はあとから必ずついてきます。
















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