きょうもいいお天氣、でも寒いです~
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おとといはあんなに暖かかったのに。。。。
ぽかぽかの春から真冬に一氣に逆戻りって どんな氣候だ ( ̄∇ ̄;)
ここでふと思い出したのが、「十二の月たち」 という絵本。
意地悪な継母や血のつながらない姉ホレナと暮らす 心優しい少女マルシュカ、わがままなホレナの 冬のさなかにスミレやイチゴやリンゴをとって来いという無理難題に、涙ながらに向かった山で、十二の月の精たちに出会います。
春夏秋冬四つの季節をつかさどる十二人の男たち、彼らがマルシュカのために 一時的に入れ替わって季節を変えることで、普通なら手に入るはずのない品々を持ち帰ることができました。
不思議に思う継母とホレナ、リンゴをもっと食べたくなったホレナは 自ら山に入り、身勝手なふるまいで月の精たちを怒らせて 後を追ってきた継母ともども 猛烈な吹雪に閉じ込められ 戻ることなく、ひとり残った善良なマルシュカは それからずっと幸せに暮らしましたとさ、というお話。
以前に書いた 「おとぎばなしの予期せぬインセプション効果」 が氣になりだしてからというもの、こういう善悪くっきり分けられたお話を読み聞かせに持っていくのがためらわれ、最近出番のないこの絵本ですが、個人的には お話の内容はともかく、寒々しい雪山が 一転して春や夏、秋の景色に変わる場面の絵の美しさが、四季の精たちの思いやりと重なって 暖かく心に沁み入り、印象的な一冊となっています。
私が地元図書館で見つけたのは、こちら。
おとといのあの季節はずれの陽氣も、どこかで悲しい思いをしている日本版 ・ 現代バージョンマルシュカのために 十二の月の精たちが 杖をふるってちょっとの間季節を変えたのかもね、なんて想像してみたりして
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きのうの午後は、実家近くの図書館で 本を借りてきました。
最近しきりとなつかしいわが南紀の町ですが、図書館に関しては 圧倒的に 実家の町のほうに軍配が上がります。
ふるさと創生金とやらを使って建てられたホールに併設された図書館、あの一億円の使い道としては どちらもなかなかのものと思った記憶がありますが、とりわけ 広々と明るいこの図書館は、今も この町で大好きな場所のひとつ。
地元のみならず どこの土地でも 図書館を見つけると 時間が許す限り立ち寄りますが、図書館には 独特の雰囲氣があるような氣がします。
私的には、“聖堂” とでも呼びたいような。
場を重んじる人たちがかもし出す 厳かで静謐な空氣、人の氣配はいささか多いけれど、内に向かい パーソナルスペースを狭めた氣配なので ほとんど氣になりません。
静かに通路を歩き 本を見て回るときの 高揚した氣分、これ!と思う一冊を見つけたときの 胸の高鳴り。
おおぜいの中に身を置きながら たったひとりでおのれの内と向き合うような、身の引き締まる それでいてほのぼの暖かい 不思議な境地、海外に行ったことはないけれど、異国の聖地や教会などで感じるものに通ずるんじゃないかな、と思ってみたりして。
街中の喧騒を氣重に感じることが また多くなり出した私ですが、それでも こんな素敵な “聖堂” があるここでの暮らしも 捨てたものじゃないよね、などと思い返しつつ、本の世界に大きな救いと喜びを覚える日々です (^^)