ぐんじょうハート

陽が沈み

空は次第にぐんじょういろ

もうじき

秋の星座を敷き詰めた

長い夜が始まる

昼間の暑さとは真逆の

氷のような冷たい空気が

感傷的なハートに刺し込み

空と同じ　ぐんじょういろに

私を染め上げる


だから

この季節は嫌い

だから

この季節が好き


どっちつかずの想いは

秋ならではのこと

切なさが蔓延して

例えようのない感情に支配される

けれど

愁いあるからこそ帯びる想い

それこそが

繊細な私を育む

なくてはならない

ぐんじょうハート






この季節だからこそ

生み出される感情

繊細なほどの

ぐんじょうハート


風香・・