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平成の大改修?神棚その後

2010-08-28 22:09:48 | 日々雑想
本日、出張先が実家に近かったのでふらりと立ち寄って参りました。
夏とともにはじまった実家の平成の大改修はいよいよ大詰めを迎えておりましたよ…。
というわけで、思いっきり日常話ですので、興味のない方は華麗にスルーしてくださいませ。

前回の記事で我が家の神棚の話をつらつらと書きましたところ、あさい嬢から激しく食いつきがありましたので、もう一度神棚を…とふと思い立ったのですが…少々予想外の事態が起こっておりました(苦笑)。

もともと我が家の大改修は「冬に暖かい部屋で寝たい」という父の願いではじまりました。
さて、我が家は文久年間に建てられた築150年近い日本家屋です。
要するに断熱材も入ってないし気密性って何?というくらいすきま風だらけの家なのですよ。
で、かつて竈のあった釜屋(昔の台所)部分の土間を部屋に改造するというのが7月に行われていた工事でした。

本日帰ってみましたら、エアコン付きの部屋は既に完成済みでした。
で、ただいまやってるのが…両親が寝室として使っていた奥の間(と呼び習わしてますが、普通はなんと言うんでしょうねえ?)の改修でした。
実は盆明け…夏の陣の後に実家に帰ったとき、床板張り替え中のこの部屋になんともう一つの神棚を発見!!!
「こんなところに神棚が!??」
と驚く私に、父はこともなげにこう言いました。
「奥の神さんや」
この家に生まれたときから住んでたのに、全く知りませんでしたよ父上!!
改修のためにすべての建具を取っ払って初めて気がついたのは…ちょうど明かりの届きにくい場所ってのもあったんでしょうねえ。
部屋に入ってすぐ右手の、押し入れの上に作り付けてありました。
で、うっかりこのときは写真を撮り忘れていたんですよ!
惜しいことをした…と思ったのは実家から戻った後でした(苦笑)。

そうしたら、何と本日見てみると、もう奥の神さんの神棚は撤去済み!??
「取ってほった(捨てた)」と父。
えええええーーーーーっっっ!??
驚く私に父はさらにこうのたまいました。
「むかし釜屋(台所)にあったへっついさん(竈の神様)の神棚取ってほったんはあんたのおじいさんや」
えええええーーーーーっっっ!??
というわけで…どうやら我が家にはほかにもあっちこっちにあった神棚が捨てられていた模様…。
余談ですが、提灯棚も一緒に撤去されていてびっくりしました。
「提灯箱だけは確保した」と母。
箱は確保したけど、棚は見捨てたんですね母上。

これが現在改修中の奥の間。

大工さんが作業をしている合間を狙って撮影。
神棚があったのは画面の右手(暗くて写ってないところ)の押し入れの上に作り付けられておりました。
画面左手の階段箪笥、本来は奥の間にありましたが今は時計の下の広間に移動中。
奥は二間つづきで、手前が寝室、その奥は箪笥部屋になってます。

さて、信心の薄い我が家ですが、せっかくなので表の間(いわゆる客間?)のメイン神棚を激写。

天井から釣り下がっているのがメイン神棚です。
襖を開けると半間分の仏壇が現れます。
名古屋出身の友人はこの仏壇を見て渋い!!とたいそう驚いてくれました。
あちらのお仏壇はキンキラキン…というのは、彼女の家にお泊まりに行って初めて知りました(苦笑)。
この違いが地域性なのか宗派の違いなのかは今もよくわかりません。

さて、あさい嬢が興味津々だった大歳さんの神棚…7月時点で既に撤去済みです。
というわけで、父から軒下でほこりをかぶっていると聞いて見に行ってみました。

もと神棚を見つけたときは、ちょっと…かなり切なかったです。
撤去してもう2ヶ月近いですからねえ…。
もともとは広間…食卓を置いてある部屋の天井(天井板は張ってませんでした)から軸木で釣り下がっていたものです。
梁のすぐ隣に軸木を取り付けてありました。
上から見ると、中央部に軸木を通してあった穴があるのがわかります。
穴の隣にある部材が、軸木との接続部分にはまっていました。

もともとは、板と板の間の空間に歳徳神に祀りものを入れた桶を祀って恵方に廻し、お正月を迎えました。
桶の中には中央に小さめの鏡餅、その周囲に月の数の餅(普通は12ヶ月分で12個、閏月のある年は13個)をならべてこの神棚に上げてました。
「桶は確保した」とは母。
どうやら今年からは神棚なしで桶だけ恵方に向けて祭るようです。

というわけで、神棚関係あれこれでした。
この歳になって初めて知ることが意外に多くてびっくりですよ。
実は他にも隠された謎があるのかとついつい考えそうです。
いや、これ以上はあまりないとは思いますが(苦笑)。

風水

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
四角い!そしてでかい!! (あさい)
2010-08-28 23:18:25
歳神様の神棚、回すということだったのでなんとなく丸いものかと思ってました。四角いんだ!
そして想像していたものよりも大きくてびっくりです。
お鏡餅よりも一回り~二回り大きいくらいかと思ってましたよ。でも、下手なワゴンテーブルよりもまだ大きく、高さもある!
…こんなのが天井からさがってるんだ…。うーん、すごい。

……しかし。もっとすごいのが。
神棚、「とってほった」の一言(苦笑)。
へっついさんって、うちでいう荒神さん(台所の神様)みたいなものでしょう、たぶん。台所の神さんほかすかー(苦笑)。恐れ入りましたです。
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言われてみれば大きいかも… (風水)
2010-08-28 23:34:49
あさい嬢

コメントありがとうございます!
あ、言われてみれば結構大きいかも…。
いや、見慣れていると大きさってあんまり考えたことなかったです(苦笑)。
メイン神棚がタタミ一畳分あるから、それよりはかなり小さいという認識しかありませんでした…。
たしかに、テーブルサイズくらいありますか。
この神棚、見えないけど下には格子状に細めの薄板を張ってあって、ちょっとした状差し代わりに使われてました。

ええ、「とってほった」…これがねえ…我が家なんですよ(苦笑)。
父も思い切りが良いけど、祖父もメイン神棚にネズミが入ったと言って中のお札をすべて捨てた人ですからねえ…へっついさんも未練なく捨てたんじゃないかと…。
へっついさんを捨てたのは祖父ですが、竈を壊して撤去したのは祖母だったりしますから、似たもの夫婦だったのかも…。
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