どろぼうさん

４年ばかり前のこと…ワタクシ、生まれて初めて泥棒に入られました。
なんでドアの鍵が開いてるんだろう？と思って開けたときの惨状は…言葉になりませんでしたねえ。
警察に来てもらって、現場検証をしてもらったときの複雑な心境は何とも言えません。
すべての引き出しが開けられ、中身をぶちまけられ、土足で他人に荒らされたという衝撃は、なかなか言葉にはできませんねえ。
「あ、ここ指さしてください、写真撮りますんで」
といわれて、特撮のビデオで埋まったビデオタワーの引き出しを指さしつつ、引きつり顔で写真を撮られたましたねえ…。
ええ、いろいろ忘れられないことがありましたよ。

さて、このときの泥棒さん、なんと４年の歳月を経て捕まったそうです。
郵便受けに逮捕連絡票が入っていたときには、何のことか一瞬わかりませんでした（苦笑）。
後で警察の方から聞きましたら、この泥棒さん…過去10年間に約600件以上も窃盗をくりかえしてきたプロだったそうです。
………。
更生は絶対望めなさそう…と正直思いましたよ。
世の中にはとんでもない人がいるものだ…と改めて思いましたねえ。

さて、昨日警察の方が見えまして、押収品の中から私のものが出てきたと届けてくださいました。
私の名前の入った郵便局の封筒やら宅急便の送り状やら…まあ、たいしたものはなかったんですよ。
ところが、その中に幼少時代の写真が２枚入っているのにびっくり！
ないと思ってたら、盗まれてたんですね！？？
名前の入った封筒に入ってたので帰ってきましたが、他の封筒だったらきっとこの写真は行方不明のままだったんでしょうねえ。

この泥棒、他にもいろいろ謎のものを盗んでいたようで、届けに行くと喜んでいただけることが多いと警察の方がおっしゃってましたよ。
写真…私以外にも盗まれてた人がけっこういたようですねえ。
あと、母子手帳やら、すごいところではヘソの緒まで盗んでたそうです。
それは喜ばれたことでしょう…ええ…。
何のために盗んだのかはよくわかりませんが、現金以外にいろいろ盗んであったそうです。
で、お金はとききましたら、この泥棒さん、趣味がパチンコなんだとか…。
で、盗んだ金をそのまま銀の玉に替えてしまってた模様…。
おいおいおいおい…。

ほかにも泥棒の手口やら何やらを教えていただきましたが、まあ、びっくりでした。
トイレの窓を窓枠ごと外して侵入したり、窓ガラスをたたき割って侵入したり。
５階くらいの高さなら、手がかりさえあればするする登って開いてる窓から侵入するんだそうですよ。
そして、一度入った場所をよく覚えていて、２度３度と入っているそうです。
すさまじい…。
実際私のお隣さんは２年連続で２回入られてましたねえ…。
それを捕まえた日本の警察には頭が下がります。

この泥棒さん、最近は泥棒に入る先をなんとインターネットの地図で検索して決めてたそうです。
今のインターネットの地図は精度が高いので、下見の必要がないといわれてくらくらしました。
駅から徒歩何分なのかも乗り換えルートもすべて検索できるので、後は旅気分で出かけて泥棒し続けていたそうですよ…すさまじい。
便利な世の中は、泥棒にとっても便利なんだ…と思いましたねえ。
いろいろあきれかえるような事態でしたが、おかげで勉強になりました。
まあ、写真だけはもどってきましたよ。
これは嬉しい誤算でした。
まあ、泥棒にはお気をつけくださいということで（苦笑）。

風水