日本戦略研究所

日本再興の砦

森喜朗の最後の談判

2005-08-07 10:45:08 | Weblog
「おれに対して、こんな対応ですよ。さじ投げたな。私に何をしろって言うの。解散阻止なんかできないでしょ」

 6日夜、首相公邸。森喜朗にすれば、最後の談判だった。すしでも取ってくれるだろうし、2人でゆっくり話しあおう。そう思って手ぶらで足を運んだ森喜朗だったが、
小泉純一郎が差し出したのは缶ビール10本。さかなは「これしかないんだよ」というひからびたチーズとサーモンだった。

会談後、森喜朗は干からびたチーズのかけらやビールの空き缶を見せながら、記者団に怒りをぶちまける。

「すしぐらいとってくれるのかと思ったら、出てきたのは世界各国のビール。公邸にこれしかないんだって自分で抱えてきたよ。
ビール10本を二人で飲んで、なくなったからもうビールないのかと聞いたら、ないと。
冷蔵庫開けてみろといったら本当にない。それで持ってきたのがウーロン茶。
ビールのさかなに出してくれたのは、ひからびたチーズと、サーモンみたいなもの。それしかない。かんだけど硬くて食べられない。
こんな待遇で1時間半も話したんだ。もうちょっといてもいいと思ったけど、ビールはなくなったし、お茶もなくなったし。
歯が痛くなるようなこんなもん食わされて。かむんだけど、硬くてかめないんだよ。腹も減ってくるし。」

森喜朗が手にした缶はつぶれていた。

「外交だって山積みだ。予算もある、経済もある」。森喜朗は約1時間半にわたって解散を思いとどまるよう説得した。だが、小泉純一郎は一切耳を貸そうとしない。

森喜朗 「解散回避に努力している人たちを苦しめて、何の意味があるんだ。」

小泉純一郎 「おれは総理大臣だ。郵政民営化をずっと言い続けてきた。絶対に可決する。可決のため努力してくれ」「郵政民営化はおれの信念だ。殺されてもいいという気構えでやっているんだ」

10本の缶ビールも尽きていく。「もうこうなると変人以上だな。」とあきれる森喜朗に、「そうだ。それでいい。おれは非情なんだ。」

別れ際、小泉純一郎は言った 「可決したらごちそうします」

「そんなもの食べたくもない。メシくらい自分で食う」 森喜朗はそう言い捨てるのがやっとだった。