日本戦略研究所

日本再興の砦

教育基本法改正 (日本会議の関連情報メールより)

2006-11-25 10:01:07 | Weblog
 教育基本法改正論議が再開され、安倍総理がいよいよ本領を発揮し始めています。
 去る22日午前の参院教育基本法特別委員会では、安倍総理は、学校の卒業式などでの国旗掲揚と国歌斉唱について、「自国の国旗国歌への敬
意、尊重の気持ちを涵養(かんよう)することは極めて大事」と述べ、「政治的闘争の一環として国旗の掲揚や国歌の斉唱が行われないことは問
題」との考えを強調しました。
 また、伊吹文明文部科学相は、国は教育委員会に対し要請や指導をするが、現場が従わない場合の権限が無い点を挙げ、「これをどうするか、
与野党を超えて、教育の根幹にかかわる問題として議論してほしい」と述べました。

 現行の教育基本法の「不当な支配」条項によって、「学習指導要領」に基づいて授業が行われているかどうかを調べ、問題がある場合は是正す
る権限が、国にないままでいいのか、という私どもの問題提起がようやく、政府レベルにも理解されてきたのです。

 さらに安倍総理は22日の参議院特別委員会で、「現行法による教育の機会均等のもと、学力水準が大幅に向上したが、戦後60年がたった今こ
そ新しい理念で再スタートする必要がある」と述べ、戦後の憲法・教育基本法体制を抜本的に変える方針であることを明言し、公共の精神や規範
意識を身につけることが教育の目標だと改正案に盛り込まれていることについて、「戦後は損か得かが(行動の)大きな比率を示すようになった
が、損得を超える価値を教えることで、すばらしい人格形成につながるのではないか」として、利己主義を超える価値観を学校教育で教えるよう
に教育内容を変えるとの方針を明示したのです。

 実は新聞は報じていませんが、安倍総理は17日の参議院本会議で、次のような答弁をされています。
「この六十年の間で国内外をめぐる情勢は大きく変化しており、戦後体制を脱却し、新しい時代の価値観を再構築するときがきております。
 こうした中、次の六十年、百年に向けた日本の国づくりを行うことが、初めての戦後生まれの総理大臣となった私と私の内閣に与えられた使命
であると考えております。吉田松陰先生は、後に明治維新の原動力となった弟子たちに「天下後世を以って己が任と為すべし」と説きました。国
の将来のために尽くすことを自らの任務として自覚すべきであるというこの言葉に、子供たちの世代が自信と誇りを持てる「美しい国、日本」の
実現に向け、全身全霊を傾けてまいります。
 現在ご審議いただいている教育基本法の改正案は、志ある国民を育てることを目的とし、私の新たな国づくりの基礎となすものであります。」

 安倍総理は、吉田松陰先生のような、国家の危機と自己の人生を重ね合わせて、国難に真向かい、よりよき日本を次代に残すという大きな志を
もった国民を育てることが今回の教育基本法改正の目的だと示唆したのです。
 安倍総理は、首相官邸の執務室に置いた吉田松陰先生の銅像を毎日眺めつつ、総理大臣という重責を担われているのです。


日本会議に関係されている方に国民運動の関連情報メールとしてお送りしているものです。日本会議の公式見解ではありません。