<希少種>埼玉県指定の準絶滅危惧種の野草、誤って刈り取る(毎日新聞、08/04/27)
残念だが、堤防の草刈りを受託する業者によって本当に対応がまちまちで、こうした「事故」は珍しいことではない。
記事を読んだ多くの人が、国交省の過ちに対して、批判的なコメントを寄せていた。それは、とてもすごいことだと思う。同時に、国交省が自らミスを認めて発表したことも、これまで何度もカヤネズミのために堤防の草刈り時期の変更のお願いに国交省へ足を運んだ経験(カヤ日記「災い転じて・・・」)を振り返って、変わったな~~~と感慨深い。
クズに浸食されてしまったカヤネズミの生息地を守るために、クズを除去して欲しいと国交省に陳情にいった時、「カヤネズミは天然記念物じゃないんでしょ?イタセンパラやトキクラスでないと、守るための予算は組めないですよ」と担当者に言われたのが数年前。野生生物を守るのは、天然記念物になるほど少なくなってからじゃ遅いんだ!ということをどうしても理解して貰えず、悔しい思いをした。
あれから数年経ち、その場所はクズの海で、カヤネズミの巣は見つからなくなってしまった。だから、今回のようにミスを公表することは、どんどんやって貰いたい。世論の批判を受けるのは、大変だと思うけれども、国交省を含めた、より多くの人の野生生物の保全への意識が良い方向に変わることを期待したい。
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