お盆なので、ちょっと涼しい話を。
私の祖母は、子どもの頃から科学では説明のつかない不思議なものをみる人なのだが、私は幸か不幸か、全くそういった経験が無い。しかしカヤニストの修行を積むようになって、「10m先のオギ群落の裏側に球巣がある!」と感じて行ってみたらまさにその場所に巣があったり、初めて訪れる場所で「何かに引っ張られる」感じがして、草をかき分けて行ったら巣が見つかる・・・などということが良くある。また、茅原を歩き回っている最中に、前触れ無く「拒絶の意志」を感じることがある。
カヤネット会員のあいだでは、前者の感覚のひらめきを「カヤ・センサー」と呼んでいるが、おそらく野生動物と密に付き合っているフィールドワーカーなら、多かれ少なかれ持ち合わせている感覚では無いかと思う。後者については、自分でも説明が付けがたいのだが、「ああ、ここに私はいてはいけないのだな」と思って、なるべく早くその場を立ち去ることにしている。
カヤネズミはヒトの聴覚では聞き取れない波長でコミュニケーションを取っているという研究報告があるが、もしかすると、カヤネズミや他の野生生物が発する超音波の波動が、聞こえない声を聞いたり、見えないものを見たりする原因になっているのかなとふと考える真夏の夜の妄想(笑