西公園は、川内町内からは広瀬川の川向いなのでアクセスがどうということはありません。仲の瀬橋を渡れば、広瀬通りで南北に分かれている西公園です。仙台市中央部からは広瀬通りを西に10~15分歩けば西公園に着きます。
南側の西公園の中に桜岡大神宮があります。
桜岡大神宮
(2016/5/19 5:53)
桜岡大神宮の北側に公園が広がっています。春は花見で賑わうところですが、地下鉄駅建設に伴って野球場跡地に植えられた桜の木はまだ若木です。
神宮の生け垣の傍に松尾芭蕉の句碑があります。
風流の初(はじめ)やおくの田植うた 松尾芭蕉
この句は、福島県須賀川市あたりで詠まれていて、仙台とは特に関係があるわけではありませんが、たしかに「みちのく」の句ではあります。
また、芝生の中に朝倉響子作『ふたり』(1983年)の彫刻もあります。
芭蕉句碑と彫刻『二人』
(2016/5/19 5:49, 50)
大神宮の南隣には「源吾茶屋」があります。100年以上の歴史のある老舗で、仙台名物の「づんだもち」が人気です。「源吾茶屋」と大きく染め抜いた暖簾がかかっています。
源吾茶屋(開店前)
(2016/5/19 5:55)
公園広場
(2016/5/19 5:57)
南から北の西公園へは広瀬川沿いに架かる歩道橋と西公園通りに架かる歩道橋のどちらかを利用します(残念ながらに、どちらの歩道橋も車椅子では渡ることができません)。
この北部の西公園は、遠田郡涌谷城主だった伊達安芸の屋敷跡です。伊達安芸は、伊達家のお家騒動(伊達騒動)の一方の主役で、『樅の木は残った』などのドラマでは原田甲斐の敵役で、史実でも原田甲斐に斬殺されました。
北側の西公園(西公園通り歩道橋から)
(2016/5/19 5:59)
園内の道(左:広瀬川沿い、右:西公園通り沿い)
(2016/5/19 6:06, 09)
遊戯施設のある広場
(2016/5/19 6:15)
桜や銀杏、欅などの林を抜けると運動広場があります。西公園通り沿いの園路脇に「牧神の午後」を踊る東勇作の像があります。東勇作は仙台出身のバレエ舞踊家です。
運動広場から椿の林を抜けると遊具を備えた広場もあります。西公園の最北端のは、こけし塔があり、、C50蒸気機関車が保存展示されています。仙台市民会館と一体になった公団アパートの建物が公園の北に隣接しています。
「牧神の午後」像とこけし塔
(2016/5/19 6:067, 19)
定禅寺通り
(2016/5/19 6:22)
西公園の北端から東に向かう定禅寺通りが始まります。ここから欅並木の下道を日差しを避けながら10分ほどで一番町に出ます。散策からショッピングへと楽しみが広がるポイントです。