川内ちょっと昔の話(1)
大工町に市バスが走っていた!
町内の皆さんは、川内町内(大工町)をバスが運行していたことを覚えていますか。
平成26年「町内会のあゆみ創立60周年記念誌」の発刊に伴い、資料収集で町内の方々から貴重な話を伺った話の中に有りました。
確認の為、交通局、図書館を訪問し調査を行いました。当時の路線図、町内のバス停写真等は発見できませんでしたが、仙台市交通局五十年史の中に、昭和26年3月3日付け認可「休止路線の整理(廃止)一覧表」があり、その中に、「起点仙台市本柳町23 終点仙台市大工町84 0.4㌔ 主なる経過地 仲の瀬橋」の項目がありました。昭和のいつから川内町内を市営バスが通行していたかは不明ですが、昭和26年3月3日までバスが通行していたことは判明しました。
また、昭和6年3月、川内の大工町、中の瀬町などの川内振興会からバス路線の延長の願いを、仙台市街自動車株式会社(市営バスの前身)に提出、同年8月1日付けで仙台駅から大町一丁目までの路線を延長し、本柳町を通り偕行社前から仲ノ瀬橋を渡り大工町までのバス運行を開始したとの資料や、大工町線は仲の瀬橋の老朽化とともに廃止されたがその後、仲の瀬橋の永久橋が竣工したので、昭和34年1月1日から住民の要望に応えて運行を始めたなどの資料も見つかりました。
参考:町内会60誌年編集時の町内の皆様の聞き書きより
参考文献:『仙台市交通局五十年史』
川内大工町 永幡正博