
ロードバイク業界には、Coast to Coastというモノがあります。
直訳すれば「海岸から海岸まで」で、太平洋側から日本海側までを走り通す挑戦のことをこう呼んでいます。
7月末のある日、ニャロメ氏からこんなメッセージが届きました。

首都圏の人がCoast to Coastをやる場合、碓氷峠経由が一般的らしいのですが、そこをあえての渋峠。
さすがに全ルートのお供は出来ないので、長野原草津口駅で合流して直江津まで便乗させてもらうことにしてみました。
↓ニャロメ氏の動画
8時39分、吾妻線で長野原草津口駅に到着。
首都圏から渋峠に行く定番列車なので、俺以外にも10人近くの自転車乗りが乗っていました。

自転車の用意をして、さあ行くぞ!・・・と言いたいところですが、肝心のニャロメ親子がまだ来ていません。前日からの疲労と暑さでだいぶペースが落ちているそうです。
駅で待っててもいいんだけど、ルートは聞いているのでお迎えに上がるとしましょう。

で、数km走ったトンネル内で無事に合流。冒頭動画の2:38くらいがこの合流シーンです。

合流したは良いけど2人ともだいぶ消耗しており、休み休み渋峠を目指すことになりました。
まあまだ時間はあるし、ゆっくり行けばいいですよね。(フラグ)

というわけでやってきました殺生河原。待望の絶景ゾーンですが、ちょっと空が重苦しいですかね~。

オッサン2人を差し置いて、チビベルデ師匠はまだ元気いっぱい。ここまで250km以上を走ってきているとはとても思えません。





いつもの石碑での記念撮影も、へたりこむ俺とまだまだ元気な若者、見事な対比です。
ただこの時点で15時を回っており、ずいぶん時間がかかってしまいました。
折り返して長野原草津口から帰るなら何の問題もありませんが、今日の目標は90km先の直江津です。







さてこれから渋峠を長野側に下って直江津に向かうわけですが、その間には妙高高原が横たわっており、どこかでこれを超えなければなりません。
距離を考えると野尻湖経由か、飯山から国道292号で大川トンネルを抜けるルートの二択で、今日は後者を選びました。

その登りに入ると、チビベルデ師匠にあっという間に千切られてしまいました。昨日から300km近く走っているとは思えませんね、これが若さか。

その大川トンネルを越えてしまえば、もう直江津までこれといった登りはありません。体は疲れていますが気は楽になりましたので、残り20kmくらいのコンビニで一息入れることにします。






多分大丈夫だろうと思いつつも、輪行袋を受け取れないと目も当てられません。
ニャロメさんと俺で先頭をローテして直江津に急ぎ、閉店3分前にぎりぎりでヤマト運輸に駆け込みました。間に合った~

その後、真っ暗になった直江津の海岸を少し拝んで、直江津駅へ。
俺はちょっと長めの渋峠ライドといったところでしたが、ニャロメさん親子にとっては思い出に残る夏の大冒険だったことでしょう。
