多摩川サイクリングロードの車窓から

ツールド美ヶ原試走

 君は飛行禁止だ、マーヴェリック(挨拶)

 少しずつ暑くなり、梅雨の気配が漂い始めるこの季節。貴重な晴れ間となった今日、美ヶ原まで遠征してきました。
 今年は激坂レースで知られるツールド美ヶ原に出る予定なので、その試走を兼ねてという名目ではありましたが、結局雄大な景色を堪能しまくるサイクリングになってしまいました。

 ツールド美ヶ原は松本市内の浅間温泉から美ヶ原自然保護センターまでのレースです。
 コースプロフィールは全長21.6㎞、標高差1,270m、平均勾配5.9%でこれだけ見ると大したことなさそうですが、このコースは緩急が激しく、序盤に18%の激坂が待ち構えていることで知られます。18%となると、登れなくはないけれど相当苦労する斜度です。ここで全力を出しすぎて中盤以降で抜け殻になってしまう、というのが一番まずいパターンなのでしょう。




 今日のスタート地点は信州松本、松本城を横目にまずは浅間温泉に向かいます。普通の旅行だったら松本城もゆっくり見ておきたいですが、今日はスルーしておきましょう。



 レースのスタート地点はどうやらこの辺りみたいです。右の駐車場が待機スペースになるのかな・・・?



 スタート後、しばらくはフラットですが浅間温泉を抜けると同時にどんどん傾斜がきつくなり、この辺りですでに10%くらいになっていました。右側に見えるナマコ壁が斜度の不穏さをよく表しています。
 この段階で既に嫌気がさし始めましたが、まだまだ序の口のはず。やべぇ、来るんじゃなかった。



 そして人家が絶えたあたりで道は更に傾き、ここがツールド美ヶ原の核心部。サイコンを見る余裕はあまりなかったのですが、最大斜度は18%を記録していました。
 これだけの斜度となると登れず押して歩く人も出るそうで、「登れねェなら端に寄れ!」とか怒号が飛ぶこともあるとかないとか。コワイ



 18%ゾーンはさすがにそう長く続きませんでしたが、その後も12%くらいの激坂が何度も登場し、美ヶ原パンチの攻撃に耐え忍ぶ時間が続きます。こうやって自分が走ってきた道を見下ろすと、達成感はあるのですが。



 そして武石峠を越えて少し行った辺りで一気に眺望が開けました。ここまで長かった・・・何せ松本市からここまで標高差は1300m。それだけ登らないと景色を見せてくれないドSルート、それが美ヶ原。
 これと比べると、草津温泉からちょっと登ればすぐ絶景を見せてくれる渋峠がどれだけ優しいか身に沁みます。だからこそ人気になるのですが。
 


 少し進むと手前に松本盆地の市街地、その向こうに北アルプスの山々。渋峠とも乗鞍とも違う、ここだけの絶景です。



 この先は高原の上を走る天空の快走路が続き、その先には王ヶ頭の電波塔が見えてきました。
 美ヶ原は長野県のほぼ中央に位置し、県内の広範囲を見渡すことができるのでテレビ・ラジオの放送塔が集まっているのです。



 ここがゴール地点の美ヶ原自然保護センター。コロナの影響でしょうか、自販機があるだけで売店は営業を中止していました。レース当日は下山用荷物に何か食い物を入れておいたほうが良いかな?
 途中写真を撮るために何度も止まってしまったのでレースの試走になったかどうか怪しいですが、とりあえずコースの様子はだいたい分かったので良しとしましょう。

 これで今日の目的は果たしたわけですが、せっかくここまで来たので美ヶ原の中を突っ切っていくことにしましょう。



 美ヶ原は指定車両以外進入禁止なので、自転車を押して歩いていきます。ひょっとしたら乗ってもいいのかもしれないけど、どっちみち道路が非舗装なのであまり乗る気になれないんですよね。



 そして20分ほど歩いて王ヶ鼻に到着!とりあえず石碑の写真は撮っておかなきゃ。





 ここ王ヶ鼻は松本盆地と北アルプス、中央アルプスを一望できる絶景ポイントです。2000mの崖っぷちから360度に広がるパノラマは写真では収めきれません。




 王ヶ鼻から王ヶ頭に向かう途中、先ほどまでいた美ヶ原自然保護センターが眼下に見えました。あそこからは自転車を押して歩いてるんですが、それでも結構登ってますね。



 丁度お昼ごろに王ヶ頭ホテルに到着、ちょうどいいのでここでお昼にしましょう。



 一番人気だというビーフシチューを頼んでみましたが、ちょっと量が少なかったかなぁ。しかし景色がいいこともあってか味の方は大変結構でした。



 そしてこの先は、広々とした草原が広がっています。





 その草原を利用して牛の放牧がおこなわれています。この牧場は明治42年に始まったそうですが、平安時代から牧場として使われていたとの伝承もあるとか。
 ・・・そんな時代に、家畜を連れてこんなとこまで来れるのか?という疑問を抱いてしまうのですけども。



 この後はビーナスラインを通ってのダウンヒル。と言っても、霧ヶ峰の辺りまでは登ったり下ったりの繰り返しであまり楽はできません。






 霧ヶ峰から先は白樺湖を通って茅野に下りるビーナスラインのフルコース。ちょっと雲が出てきてしまったのですが、それでも雄大な景色を堪能しながらのダウンヒルとなりました。



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