アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

夏の甲子園はなくならない?

2018-08-08 06:00:01 | つれづれ

今年の記録的な暑さの中、夏の甲子園についても「このままでいいのか」といった議論が出ている。やれ、ドームにしたらどうだの、時期を変えたら・・・と。

 

 高岡商10年ぶり夏1勝 佐賀商との投手戦制す エース山田、足つりながら7回7K1失点

 そんな中、こちらの記事では高岡商業のエースが足をつりながら投げ切ったと記事になっている。この記事を「よく頑張った」と何気なく読んでしまうことが、この記事のテーマにもなりそうだ。

 もうひとつこちらも紹介しよう。史上初の二度目の春夏連覇を目指す大阪桐蔭の二枚看板はやはりすごい・・・というもの。

 大阪桐蔭・根尾&藤原に「やっぱりレベルが違う」熱視線のスカウト高評価

 

 ここにもこの記事のテーマがしっかり入っている。そう、今日書きたいのは「夏の甲子園はなくならないのか」である。

 こちらの記事はそれについて書かれた文書である。結論からいえば、いまの日本社会の状況を冷静かつ客観的に振り返れば、「夏の甲子園」がなくなることなどまずありえないと断言されている。

 

 その理由としてあげられているのが、この三つの要素だ。

(1)「甲子園ムラ」の強い抵抗
2)ジャーナリズムの忖度(そんたく)
3)「運動部しごき自慢おじさん」が組織の要職に就いている

 

 ここでひとつひとつについて詳しくは記事をご覧いただくこととして、ここでダラダラと論ずるのは避けておこう。

 そうはいっても少しあげておくと、冒頭の大阪桐蔭の記事は、まさに大阪桐蔭のブランド向上とともにプロ養成予備軍のCM効果も挙げていることになる。

 

 もうひとつ、運動部しごき自慢おじさんについてだが、記事の中でも丸刈りのナンセンスについて書かれている。

 なぜそれを続けているのか誰も答えられない。「丸刈り」で強くなるわけではないが、ほとんどの野球部では問答無用で続けている

 

 面白いことにサッカー部では昔からそんなことはなく、それが理由で小生の高校時代でもサッカー部を選んだ輩がいたくらいだ。

 そんな中で、こちらの記事もご覧いただこう。今回の甲子園で、初日に勝利した慶應義塾高校の記事だ。小生も塾歌を歌っている彼らを見て、ひいきを承知でとてもいい感じに見た。

 

 それは、いわゆるしごき的な空気感がなかったからだ。実際髪型だけでなく、規律などもかなり緩いという。

 そして記事にあるように、対戦した選手からは「どうしても、心のどこかで『長髪のチームには負けたくない』という気持ちが出てしまうんです」いう目線で見られていたという。

 

 「見た目が技量や強さと直結することはない。だが、現実として周囲はそういう目で見ていると感じてきた。だから「風潮を変えたい」という慶應義塾に拍手を送りたい。実際に彼らは神奈川の大会では、東海大相模や桐光学園などに勝って甲子園に来ているのだ

 今回出場しているチームの中でもっとも古くから全国大会に出ているのが慶應義塾であるが、その慶應義塾が一番時代の先端を行っていると言わしめるところが象徴的だ。

 

 面白いのは、応援団だ。慶應義塾の応援団はまさに神宮の慶早戦のスタイルそのままである。実にトラディショナルなものだが、それもまた慶應義塾らしいところ。

 トラディショナルと最先端の共存、ここに新しい高校野球を考えるヒントがあるのかも知れない

 

 昨年の大会で一躍ヒーローになった広陵高校の中村捕手(現広島)は、高校時代合宿生活でスマホはもちろんテレビもなく、文字通り野球漬けの日々だったという。

 個人の意思であれば、それを否定することはしないが、もしそれが強要されるものだとしたら・・・それでも彼は夢であるプロ野球選手になれたのだからいいのかと。

 

 おそらく、彼に近い日々を送りながら甲子園にも出られず、光も当たらないまま卒業していった学生がこれまでどれだけいたことか・・・それを美談でひとくくりにしてはいけないように思う小生だ

 議論というか言いたいことが尽きないので、この辺にしておくことにしよう。えっ、それはともかくこのCA風の女性は誰って? これもまた夏の甲子園風景ですが・・・(汗)

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