アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

桂米團治独演会 鎌倉芸術館

2012-06-10 06:00:02 | 落語
昨日9日は鎌倉芸術館でごひいき米團治の独演会があった。鎌倉といっても、会場の最寄りの駅は大船だ。まあ、鎌倉市だから当然の会館名だが・・・

 この会場、気持ち大きいかなとは思うが、きれいで席・足元がゆったりしていてすごくいい。床もすごくきれいだ。
 さて、開口一番は米團治の弟子の米輝、上方の前座噺の定番「つる」だった。まあ、元気があっていい感じ。



 そして早速、米團治の登場。何をやるかなあと思っていたら、「稽古屋」だった。先日、府中の森で聞いたが、踊りのしぐさといい、何度見てもきれいだ。
 しっかり楽しませてもらったところで、紅雀の登場。無筆のマクラから入ったので、ひょっとして枝雀の十八番だった代書屋かな? かと思いきや、葬式のシーンに・・・

 あらら、この噺は? と思ったが「向こう付け」という噺だった。初めて聞いた噺で、江戸にはないと思われるので、上方ネタのようだ。
 上方らしい濃いめの味付けだが、まあまあ楽しく聞かしてもらった。というところで、米團治の再登場、いつもながらきれいな色の高座着がよく似合う。

 二席目は「はてなの茶碗」だった。これまた上方ネタのメジャーなもの。江戸の仕立てだったら、美談のネタに終始しそうな噺だが、そこはそれ上方の仕立て。硬軟取り混ぜて聞かせてくれる。
 バッチリ楽しみながら、ここで中入り。米團治の独演会はだいたい3席やるのが嬉しい。

 中入り後は、ネタ出ししていた「崇徳院」。米團治にしては、濃いめの味付けだが、それでも品があり、形がきれいなのはさすが。
 それにしても・・・この噺、どこかで聞いたことがある・・・

 と・・・途中で思い出した。35年前に聞いた米朝のそれと、セリフ回しが見事に同じなのだ。考えてみれば当たり前なんだが・・・
 こうして話芸は受け継がれていくんだよなあと、実感しながら噺を堪能した。そして、ますます米朝に似てきている感じもしてきたと・・・

 これからも米團治を追いかけていきたい。
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