アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

議論は尽くされた?

2006-12-29 06:28:05 | つれづれ
ホワイトカラーの労働時間規制除外、労基法改正案へ(読売新聞) - goo ニュース

この手のネタはこのブログになじまないし、何を言っても無力なのは承知の上で、それでもなお憤らざるをえないということで、偏った記事を書かせていただく。

 経団連等からの要請を受け、密かに検討が進められていた「ホワイトカラーエグゼンプション」がついに法制化されるようだ。
 一定以上の収入のあるサラリーマンは、管理職でなくとも裁量で出社時間をコントロールできる代わりに残業料を払わずにすむ制度だ。

 この話、実は小泉内閣の時点ですでに閣議決定されていたという。おい、ドサクサにこんな大きなこと決めちゃってたのかいって(汗)
 このテーマ、いろんな試算があるが、残業代の圧縮効果年間11兆円とか、しかも悪名高き「サービス残業」という言葉も消える。

 しかも、法制化に当たり、基準となる一定以上の収入水準を具体的に盛り込まないという。ということは、いきなり新入社員にこれを適用することも違法ではなくなる。
 まあ、そんな無節操なことはないと思いたいが・・・だが、どう善意に解釈しても労働者よりも企業側のメリットが大きいといわざるをえない。

 ちなみに、この議論について直前の世論調査によると、議論の存在を知っているのはわずかに7%だったという。まさに、知らない間に・・・である。
 にもかかわらず、ニュースにあるように「議論は尽くされた」という整理をしているのだから、何をかいわんやである。

 政府お得意のタウンミーティングなるものも開かれたのだろうか(苦笑)。もっとも、やっても・・・なんだが。
 考えてみれば当然、官僚たちもこの対象になるはずだが、まさか適用除外なんてことにはならないだろうな。真剣になりそうで、こわいが・・・

 別のニュースで公休取得が減少しているというのも最近聞いた。少なくとも、会社員でいる限り、しあわせにはなれない時代なんだといわざるをえないなあ・・・
 写真の喪黒福造ではないが、うまい話なんかはないけれど、せめてまともに評価される世の中になってほしいものだ。

 と・・・元々残業料には関係のないオヤジのひとりごと・・・
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4 コメント

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「新人なんだから (すぽっと)
2006-12-29 12:17:36
仕事が出来なくて当たり前。」
「残業時間は半分かそれ以下につけるのが当然。。。」
そんな「常識」がまかり通っていた国ですしね。。。

これ、すぽっとが日本にいた頃、のお話でした。

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要は裁量労働制の拡大ですよね (keta)
2006-12-29 19:31:03
コンピュータ業界は「裁量労働制」の対象なので、既にサービス残業は合法化されてます。「気持ち程度の昇給と引き換えに残業代は原則なし」になったと某大手企業の人が嘆いていました。だからといって残業なしでは絶対に終わらないボリュームの仕事があるので帰れません。むしろ大手企業の社員の方が裁量労働制の被害者が多いように思います。
で、一部業種で実施された裁量労働制が人件費圧縮に非常に効果があったので、ホワイトカラーエグゼンプションでより多くの業種に適用しよう、ということでしょうね。これって格差社会どころか、悪平等の間違った社会主義的思想だと思いますけど。

あ、うちの会社はちゃんと残業代出ています。
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まあ、いずれにしろ ()
2006-12-30 11:13:13
裁量労働制そのものは、本来の機能が生きるなら悪いことではないですが、keta
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途中でおしちゃった、続きを ()
2006-12-30 11:16:18
ketaさんがおっしゃるとおり、日本の場合人件費圧縮の目的に使われるというのがまかりとおることが、悲しいですよね。

もちろん、オヤジ世代の小生はすでに管理職のたぐいなんで、いまさらではありますが・・・
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