アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

三遊亭王楽独演会

2008-12-01 06:29:10 | 落語
先日の記事で、三遊亭王楽という二ツ目の噺家を紹介したが、本人のブログで、恵比寿ガーデンプレイスで独演会をやるという情報を見つけ、出かけてきた。


 なにしろ二ツ目とはいえ、イケメンで人気というし、先日のNHKの新人演芸大賞を受賞したばかりである。事前にチケットについて問い合わせたところ、すべて自由席という。
 ならばと時間に余裕をもっていったところ、受付では「当日券は完売です」と(汗)。えっ、さすがに人気なんだあ・・・と思ったが、夜の部の花禄の会と誤解されていた様子(苦笑)

 お目当ての王楽さんの会のチケットはスムーズに買えて、会場へ。ところが、これが残念なくらい空いている。うーん、やはりまだまだ落語って・・・
 なんて思いつつも、女性を中心に追っかけっぽいお客さんの姿もちらほら。さてさて、お待ちかねの開演だ。一席目はマクラをたっぷり振った後、「悋気の独楽」であった。


 先日テレビで見たときも感じたが、一人一人の演じ分けがしっかりしているが、決してクサくない。顔もだが、何しろ声がいいので、いい意味の華やかさもある
 定吉がとてもよかったし、失礼ながらいっ平のそれよりはるかに良かった。聴いているうちに、二ツ目時代の小朝を思い出してきた

 さて間にガッポリ建設のコントをはさみ、二席目は見台がついたので、何を演るのかと思っていたら、新作「涙をこらえてカラオケを」であった。
 おお、小朝がよくかけているネタだ。これは間違いなく、小朝に稽古をつけてもらったと感じられる仕上がりだった。~と思ったら、ご本人のブログで三枝直伝と判明。うーん、なおさらいいぞ。

 とはいえ、肝心の歌の選曲など、しっかりオリジナルなところも見えたし、やはり声がいい上に、色気も出ていた。むむむ、これは期待を裏切らない出来だぞ。
 いいじゃないか王楽。これはもうしっかり追っかけるしかないだろう。うーん、嬉しいなあ、こういういい二ツ目を見つけ、将来大きな看板になっていくのを見るのって、ファンとしては最高の楽しみである。

 とはいえ、気になる点もあった。襟や帯を直すしぐさがいささか目に付いたし、悋気の独楽では、あれっ?と思う言い間違いもあった
 あと、会場が空いていたせいもあるかも知れないが、ときにちょっと力みが見えたが・・・これは聴き手の趣味の問題かも知れない。

 まあ、そうは言っても若い伸び盛りの噺家である。何より、華のある粋な芸風は、得がたいものだし、このまんま大きく伸ばしてほしいものだ。
 寄席で見られないのが残念だが、これからも応援したいものだ。王楽は初心者にもお勧めできるいい噺家である。
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