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「広告 2016年 10月号 vol.404」を読んだ所感

2016年11月28日 20時00分43秒 | 読書


広告 2016年11月号 vol.404

定価(463円+税)

博報堂

2016年10月19日発売


毎度、広告はおもしろくって刺激的で購入している本で。
この本が広告ゼロで500円で読めるというのは本当に奇跡。
僕は倍でも買いたいです。原価はもっとするんだろうけど。

今回の特集テーマは「勝手な使命感」

このテーマは、冒頭一部ではなく、
約100ページ全体の方向性・俯瞰図のようになっていて、
読んでいて、スッと気持ちいいんです、スムーズ。
一見関わりがないと思われる話題でも、最終的に使命感に落ち着く。
このあたりの文章や構成というのは流石広告代理店だなという気持ちになります。

今回の広告は今まで読んできた中でもベスト1.
近年読んだ雑誌の中で最も刺激的で、盛り上がりがあって、オーケストラのようでした。

冒頭の三浦太郎のインタビューは力を抜かせながらも見えない方向性のようなものが貫徹してて、
ゆるく、青い炎のような、情熱を感じました。
早速絵本を購入しました。

国立研究開発法人海洋研究開発機構の高井研氏へのインタビューは、
相当にヘンクツなんだろうなというとんがりが随所に見られて(笑)
それと同じだけ物事への追求と「勝手な使命感」を印象付けるものでした。
高井氏の本もすぐに注文して購入しました。

使命感55。この疾走感はすげーなー!
これを本で、雑誌で表現するってのは初めての出会いだった。


広告に期待するのは、出会いだ。
自分が今まで知らなかったコトに、価値観に、ポリシーに出会える「場」なのだ。
読者とコトをつなげる、そして動き出す。
それってPRの原型、それがきっととても気持ちいいのだ。

読まなかったら、きっと出会えなかった価値観。
広告は、「出会える本」なのだ。

今号は、出会いたいアナタに、大変オススメしたい名書です。


勝田が気に入ったセンテンスをいくつか紹介します。

・まぁもう島の人たちは、角刈りとか、キッツキツのパンチパーマ、
 そんな髪型ばっかりなんですよ(笑)。こういうヘアスタイルより、
 こっちのほうが似合いますよ、今風なんですよって言っても、
 「できないならやらなくていい」って、おばあたちは受け入れない。
 なんかこう、今までやってきた自分をね、完全に捨てないとできない。
 本当に辞めようかと思ったこと、何回もありますよ。

・使命感でやるサイエンスではダメです。
 芸術と同じで、どうしようもない欲求に動かされてやっているだけで、
 使命感ではないです。だからこそ楽しいんですよ。

・50年後に何兆円もの利益を生み出すような開発ではなく、
 明日の50円の利益を取りにいくような企業ばっかりです。
 っていうか、若い人にそれをする気があっても、アホの経営陣が認めませんよね。
 口では「若いヤツは大志を抱け」って言う
 おっさんがいるけど、現実にはハンコ押さないんですから、決裁の時に。
 そんなヤツらばっかりですよ。
 でもこれは、その人たちの個人的な責任じゃないんです。
 誰ひとりとしてそんな社会の壁を突き崩そうとしないからです。
 で、僕の使命感はそこなんですよ。要するに、突き崩す人がいっぱいいれば、
 「あ、突き崩せるんだ」というポジティブな思いが社会に蔓延していく。
 そうすれば、もっと突き崩していけると。少なくともサイエンスっていう分野において、
 僕はそうしたいなと思っている。

・受精卵の初めから、生きることのまるごとを、
 例えばオタマジャクシのしっぽがなくなってカエルになるように、
 生物には、死ぬことがプログラムされている細胞があります。
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