趣味でミニ盆栽をやっているので、以前から「ツツジ躑躅」と「サツキ(皐月)」の違いについては少しは調べたりもしました。
でも、知っているのは『ツツジは5月頃に咲き、皐月は1ヶ月くらい遅い6月に咲く』、『花はツツジよりサツキの方が小柄なので盆栽に向く』、というくらいだったので、今回、森林インストラクターになったのを機に改めて調べてみることにしました。
・・・そもそもサツキはツツジという分類グループの中の一種で、旧暦の5月、別名「皐月」(今の6月頃)の時期に咲くことから「サツキツツジ(皐月躑躅)」と名付けられ、それを省略し、サツキと呼ばれるようになったのです。
古くから人目に留まっていたようで、「万葉集」の中で”岩つつじ”と詠まれているのは、このサツキのことだといわれています。
今でも山奥の渓流辺りに行けば、横に広がるような姿で岩肌に張り付き自生しているサツキの原種が見られるそうです。
まず、「葉」で区別すると・・・大きめでやわらかな印象のツツジの葉に比べ、サツキの葉は細めで小さくて硬く光沢もあり、冬には葉を落とす落葉性のツツジに対し、サツキは冬でも葉を残す常緑性です。
「ツツジ」 5月22日撮影
「サツキ」 5月22日撮影
本来は常緑性で冬でも葉を落とさないはずだけど、新潟の冬では室内に取り込まないとかなり傷み落葉してしまいます。
次は「花」での区別です・・・花の咲く時期は、この辺りでは一般にツツジが4月下旬~5月中旬頃に咲くのに対し、さつきは5月下旬~6月中旬と遅めに咲きます。
咲き方も、ツツジは新葉の展開と同じに花が咲くのに対し、サツキは葉が出揃ってから花を咲かせます。
また、ツツジ はつぼみ全部を一度に咲かせるけど、サツキは1週間くらいの間に徐々につぼみを開いていく感じです。
「ツツジ」 5月22日撮影
一輪だけ早咲きした「サツキ」 5月22日撮影
他にも「オシベ」の数はツツジが5本~10本でサツキは5本や、芽や葉に生える細かな毛の色がツツジは白でサツキは茶色などでも区別できるそうですが、どれも例外があるそうです。
サツキもサクラ同様、江戸時代から人気があり園芸化が進み、普段目にするサツキは品種改良された園芸種がほとんどです。
なので、改良を重ねた影響でそれぞれの個性が薄れ、尚更確定させるのが難しくなったのかも知れませんね。
「山ツツジ」 5月21日撮影
「道玄池いこいの森」のツツジはこれから見頃を迎えます。 5月21日撮影
葉は新しく大きめでやわらかく花も咲き揃っているから、上記の見分け方からしてこれらはツツジだと思います。
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ただ、広場に植えられているの中で、一番大きな株だけが他と少し違うようです・・・
葉が痛んでいるので、葉を付けたまま冬を越したのでしょう。
葉の形も他の株より細めです。
花の咲き方もつぼみの方が多く、これから徐々に咲く感じです。
でも、オシベの数が10本なので、サツキと確定することはできませんでした。。。
他の場所だけど、こちらも綺麗な「八重咲き」のツツジです。
結局のところ、この辺りでツツジとサツキを区別するには、
「葉」 ツツジ-大きめで軟らかいが光沢は無い、落葉性
サツキ-細めで小さくて硬く光沢もあり、常緑性
「花」 ツツジ-4月下旬~5月中旬頃、新葉の展開と同じに咲く
サツキ-5月下旬~6月中旬頃、新葉が出揃ってから咲く
を判断材料にしようと思います。
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