『森林インストラクター』 かっちゃんの山歩き

人生のターニングポイントで一念発起!アラ50デビューの森林インストラクターのブログです。

「パイオニアツリー(先駆性樹種)」

2013年05月27日 | 森の話
2013年5月27日
他の樹木がまだ生えていない裸地(らち※土がむき出しになっている場所)などに真っ先に侵入してくる樹木のことを「パイオニアツリー(先駆性樹種)」と呼びます。
パイオニアは”開拓者””先駆者”を意味し、文字どおり新たな森づくりの先頭に立って開拓して行くのです。
このパイオニアツリーになれる樹木の条件には、最初は何も無い場所で生育しなければならないので、強い日射しや乾燥、寒さや強風などの厳しい自然環境にも耐えられ、なおかつ少ない栄養分(貧栄養)でも育ち成長が早いことが必要です。
やがて成長したパイオニアツリーたちが葉を広げ日陰を作り、落とした葉や枝が朽ちて土壌の養分となり、他の植物が育ちやすい環境を作ってくれるのです。
でもその反面、後から入ってきた他の樹木が大きく育ち光を遮られると勢いを失い、役目を終えるように枯れるものも多いため、これらの樹木の寿命はおおむね短いのです。
このような樹木が踏み台になってくれるおかげで、長い年月をかけ何百種類のもの植物で構成し、春夏秋冬違う姿を見せ私達の心を和ませてくれる豊かな「森」に育ってくれるのですね。
この辺りでも見られるパイオニアツリーの代表的な樹種は・・・

「アカマツ」

アカメガシワ

「カラスザンショウ」

「シラカンバ(白樺)」

「タラノキ」

「ヤマウルシ」

「ヌルデ」

「ネムノキ」
etc・・・
があります。
これらの樹種は、立ち木の伐採跡地や、新たに林道や遊歩道を通した周りで良く見られます。
また、山火事や崩壊などで破壊された森林にも真っ先に侵入し、森を再生してくれるのもこれらのパイオニアツリーです。

アカメガシワとヌルデ

遊歩道脇に生えたアカマツ

以下、追記。。。

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