(岡山県立美術館正面玄関付近)
森谷南人子(もりたになんじんし)展に行って来ました。
ご存知ない方も多いんではないでしょうか。淡い色彩で穏やかな田舎風景を描いた日本画家、森谷南人子。ボクは最初に彼の作品に出合った時、先ずこの変な名前が強く印象に残りました。男か女か・・・これさえ解らずに淡い色調で風景を描く日本画の画風が好きになりました。
(没後30年、森谷南人子展ポスター)
初対面は、彼の生まれた岡山県笠岡市にある「竹喬美術館」でした。同じく日本画家の小野竹喬という名は絵に興味のある方ならご存知だと思います。竹喬の作品もやはり淡い感じで南人子よりは少しばかり力強さを感じますがボクの好きな画家の一人です。
(笠岡市立竹喬美術館)
したがって、その竹喬美術館には年に数回は訪ねています。ここで南人子の作品に初対面しました。竹喬とは同郷でしかもほぼ同世代の画家、南人子の作品はかなりの数をこの竹喬美術館が所蔵しています。そして度々少しではありますが展示されていました。
その他に、南人子が後に住んだ広島県尾道市の尾道市立美術館にもやはり所蔵されています。この尾道市立美術館はかの安藤忠雄氏設計による小さいながらとってもお洒落な建物が好きです。ここでも目にした覚えがあります。
(千光寺公園内の尾道市立美術館全景)
また、この美術館の隣にこれまた素晴しい尾道海峡の風景を一望に出来る小さなレストランがお気に入りで時々訪れます。
(尾道市立美術館、隣接の西欧料理Petis anon店内から見る尾道海峡風景)
さて、この度は、岡山県立美術館に於いて岡山出身の作家作品を中心に展示する「岡山の美術展」一環として、また、南人子没後30年という記念にこの絵画展が開催されたようです。
森谷南人子は1889年、岡山県笠岡市に生まれ、本名は利喜雄といいます。転居した神戸で村上華岳を知り、華岳と同じく画家を志し京都市立美術工芸学校、同絵画専門学校へ進学しました。卒業後は笠岡に戻り結婚し、尾道に移り住みその地で1981年に日本画家としての生涯を終えました。
(初春[向島江奥]1928年 竹喬美術館蔵 ポスターより)
大正期には日本画を中心に、同時代の影響を受けた創作版画や図案、油彩画にも手を染め、さまざまな表現を模索したようです。その後、国画創作協会展、帝展、日本南画院展などに代表作となる大作を発表します。
(渓山秋粧 1934年 竹喬美術館蔵 ポスターより)
本展では下絵や粗描等も展示されており、作品制作過程の一端も見ることが出来ました。細かい筆致で塗り重ねられた草むらや土披、もわもわとした木の枝葉がなんとも印象に残る作品展でした。
こういった感じの日本画はボクの好みでもあります。すっかり会場内を堪能した後は、いつものコース、館内カフェで一休み。
(美術館、館内のカフェ ちゃい夢でお薦めの一品「ワッフルセット」です)
これが美術館巡りのもう一つの大きな愉しみの一つでもあります。美術館のカフェってどうしてこんなに雰囲気いいんだろう。絵画の図録もたくさんあってこれのページを繰りながらのティータイム、なんとも優雅で心豊かなひと時です。
芸術の秋、到来です。お気に入りの美術を鑑賞して、美味しいお茶を頂くひと時を皆さまもそうぞ充分にお愉しみ頂ければ、と思いつつ今回の美術館日記は終了と致します。最後までご覧頂きありがとう。
次は、京都市美術館のフェルメール展、行きたいな~。体調整えなきゃ!
やっと、すずしくなり外出ができるようになりました。
と言っても誰の名前を聞いても半分以上は同
じ事を言う私ですけどね(笑)
最初のポスターを見た時はチョット暗い感じ
のイメ-ジを持ったのですが2枚目・3枚目
と見ていくと色彩も豊かで画風も変ってる印
象を受けました^^
まぁ~、絵の方はイマイチかもですがカフェ
の「ワッフルセット」には目が点です♪
関東地区には美術館が沢山ありますよ。
お近くにだってネットで検索してみたら
きっと数館はあると思います。
これから涼しくなり外出もできやすくなる
でしょうから一度、訪ねてみて下さいね。
ご期待に添えて嬉しいです。
今回の作品写真は本物とは随分違うように
UPしています。
しかし、もう少しいいカメラ欲しいな~
持ち歩くにはコンデジでないと、一眼の
大きなカメラはとても・・・だし。
今日もビックカメラ覗いてました。しかし
新製品が出て三か月もすればかなり値段
下がりますね。今日もO社のコンデジでこの
7月に35300円だったのが今日は値下げと書いて
26600円になっていたよ。まだ下がるかなと
思って今日は買わなかった(笑)
海さんは台風被害の復旧で思わぬ物入りが
出来て、新しいカメラもしばらくお預け
でしょうか・・・
コメントありがとう。
本物を見たいです。
いつもありがとうございます。
こうしてパピーさんのブログを拝見していると
今迄あまり知らなかった岡山に興味が湧いてきますね。
森谷南人子。。かなり印象に残りました。
機械があればですけど、作品を見てみたくなりました。
本物は1934年の作品で、150×195という大きさの紙本着色です。もっともっとほんわりとした淡い色彩の優しい作品です。
ボクは、風景画は好きなんですが、特に大きな風景の中に小さな生き物(人、馬、牛。。)が入っているのが好きです。
コメントありがとう。
『渓山秋粧』加賀友禅でも拝見しているような気分になりました
暖かい色調の絵で やさしい気持ちになれますね
昨日 美術展(『礒江 毅』と『犬塚 勉)』
をはしごしました
会期が迫っていたからなのですが 疲れました
やはり観た後は 図録でも繰りながらお茶を頂く時間も必要ですね
引っ越し、順調に進んでますか?
同じようなサイトでもどこかちょっとした
違いがあって、馴れるまで大変ですね。
先日は、お誘いを頂戴してありがとう。
今回の展示会は少々マイナー画家の作品
だったけど、ボクの様な素人にはちょうど
良かったかも・・・日本画はお好きですか。
札幌近辺にも美術館は数軒ありますよね。
時々、癒しのひと時を過ごしにお出かけで
しょうか? 是非、どうぞ。カフェが
お薦めです(笑)
コメントありがとう
お元気そうで、なによりです。
この「渓山秋粧」は150×190程の大きな作品
ですから、この前に佇むとなんともまったり
した感覚でしばし魅せられますよ。
日本画は見れば見るほど好きになりそう(笑)
でも、フェルメールも行きたいし・・・
美術展のはしごもいいけど、ゆとりを持った
スケジュールでゆっくりしたいですよね。
ウフル未だ整理完了してないです。
mixiがどういう訳か友人が沢山出来て、
どなたがどなたか頭に入ってないものだから
コメなど手間取ってウロウロしてます(笑)
コメントありがとう