昭ちゃんのひとりごと

地方議員経験者としての オヤジのつぶやき

筑前町の迷走(筑前町議会議員 笠 昭一郎)

2006年10月28日 09時38分10秒 | Weblog

 昨日は午後7時から議会全員協議会が開催されました。町長、助役、収入役、教育長、そして主要課長が出席しました。議題はもちろん今回の三輪中の事件です。

 冒頭、町長が西日本新聞の記事に対して抗議をした旨を報告しました。(大した問題ではないのですが・・・。) 目を逸らそうとしたのかも分かりません。そして今月末に発行される「広報ちくぜん」に急遽折込で全町民に配布する、今回の事件に関しての町長の見解を朗読しました。内容はまったく月並みなもので、町民が元気を取り戻したり、感動したり、勇気や希望を見出したりするような文章ではありませんでした。

 その後教育長の事件に関する説明になりましたが、教育長も冒頭にやはり折込で入れる見解を朗読しました。これも同様です。しかもその中で「筑前町 教育再生プラン」なるものを作り、取り組んでいく旨のくだりがあったのには驚きました。まだまだそれを言う段階ではありません。ましてや中原教育長がしっかりしていないことも、今回の事件の要因であると見ている私に言わせれば笑止千万な表現です。

 この事件の真相も何も明らかになっていない段階で、 「再生プラン」を口にする感覚を疑います。さも事件が終結したかのような印象を与えることは厳に慎むべきです。

 他の報告には取りだてて新鮮味はありませんでした。会議の冒頭に私が「これは全員協議会のはずだ。しかしこれまでを見ていると単なる報告会、説明会に終わっている。各議員も今回の事件に関し開陳したいこともあるはずだ。したがって議長は会議を閉じようとするのではなく、各議員からの質問を許すべきだ。」と要求しました。

 議長は「事件が事件だけに・・・今の時期では・・・」などと渋っていましたが、認めさせました。説明後、やはり各議員から質問が出ました。既にこれだけの問題になっているのに、それでもなお覆い隠そうとする関係者の姿勢には言葉もありません。情けないのを通り超えてしまいます。

 私は、 「受験を前に3年生がかなり動揺している。特に推薦入学を希望している生徒が、三輪中出身と分かった時点で落とされるのではないかとの恐怖感に支配されている。早急に対策を講じるべきだ。」 と発言しました。中原教育長は 「それは気づきませんでした。早速何らかの対応をしたいと思います。」 と回答しました。こんな大事なことを 「気づかなかった」 という無責任さ。その人がどうやって「教育再生プラン」を構築し、実行するのでしょうか?私には理解できません。

 終了後、マスコミ関係者と懇談しました。帰る時には日付が変わっていました。


2 コメント

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言葉だけですが応援しています (神奈川から)
2006-10-29 11:42:07
がんばってください。

全国民が応援していると思います。



古谷さんや文部大臣の涙をみて、政府は本気だと思います。

その内、政府軍が攻め入り、町民の皆さんを開放してくれると期待しています。

”むかしばなし”も再調査してくれるかもしれません。



TO:筑前町に住む54歳の男性 様へ

脅しと取られかねない、内容はよくありません。

IPといって、調べればあなたが誰か特定できるのですよ。
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一日も早く (野鳥)
2006-11-01 09:37:19
村社会の異常さが浮き彫りになった事件ですね。

人ひとりが非情な死を迎えたにも関わらず
隠蔽によって加害者を保護する人間がこの福岡にいるのだと思うと、同県人として恥ずかしい限りです。
加害者の親が有力者なのか、それとも別の事情があるのか。
底知れぬ恐怖を感じます。筑前町…一生この地域名を忘れません。
何か複雑な背景によって、人の命が軽んじられ、町ぐるみで隠蔽工作をする怖い町。この地域へは近寄るまいと思います。

議員さん応援しています。一度出来上がってしまったイメージを払拭するのは容易ではありません。
しかしこのまま隠蔽すれば地域への悪いイメージがずっと語り継がれることでしょう。
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