風はエーゲブルー・・・にしたい

愛車の307SWのことや、興味のある様々なことをダラダラと書いていきたいです。

アンチウィルス業界の動向?

2006年10月05日 | IT関連
 インターネットやっていて、ウィルス対策をしていない人はいない、っていうか、やっていない人はインターネットしないでください。とまあ、企業のシステム管理者なら言いたくもなる現状がある。ほんとーに古いウィルスがいまだにやってくる。メアド詐称系ウィルスの初期のヤツとか。
「ああ、この人は絶対に死ぬまでウィルス対策しないんだろうなあ。パソコン買い替え時にするってのも考えにくい・・・90日試用版がついてきても、それが切れたら終わりなんだろうなあ」
などと、軽い絶望感を憶えたりもするわな、そりゃ。
「それは言い過ぎ!もしかして被害妄想?」と言う方もいらっしゃるんでしょうが、毎日毎日おんなじウィルス(古いので余計目立つ)が送られてくると、多少はブルーになるってものです。まあ、何かと評価されにくいシステム管理者に、被害妄想の気があることは、全く否定しませんが(頼むから、世の方々、彼らを評価してあげてください)。

 それで話をウィルス対策に戻しますと、日本におけるウィルス対策御三家と言えば、トレンドマイクロのウィルスバスターシマンテックのノートンアンチウィルスマカフィーのウィルススキャンってことになる。
「ウィルスバスターとノートンはともかく、マカフィーなんて知らねーぞ」
って声もあるんだろうけど、マカフィーは全世界的に見ればシェアナンバーワンなので、勘弁してくれ。企業系は採用が多いぞ(っていうか、アメリカでのシェアが高いので、それが企業系に影響を与えていると思う)。
 で、その牙城を崩すべく、「更新費用無料(Windows Vistaをマイクロソフトがサポートしている間はね、つまり約10年間ね)」という、ソースネクストのウィルスセキュリティZEROが今年登場。通常、毎年3,000円~4,000円程度は更新費用がかかるわけで、そこに風穴を開けつつも、シェアを拡大しようという戦略。開発自体はソースネクスト自体がやっているわけではなく、インドの会社がやっている。
 しかし、そこに更なる乱入者が!画面のデザインを「Microsoft Officeに最大限に近づけた!でも価格は10分の1」と、「オイオイ、著作権はどーなってんねん、さすが中国企業!」とツッコミどころ満載のKingsoft Office 2007でお馴染み?のキングソフトが、キングソフトインターネットセキュリティ2007で無期限版を投入、それも3,900円をキャンペーン価格1,980円!だ(2007年12月31日まで)。 なんともすごい、インドと中国のバトルである。なお、キングソフトの名誉のために言っておくと、Kingsoft Office 2007
 特許違反については、弁理士を通してマイクロソフトの特許を精査して、問題がないようにした。著作権、いわゆるユーザービリティーが同じことについても、弁理士と相談し、ユーザーのためを思ったユーザービリティーの近づけ方は法的に問題がないであろうと考えている。
 倫理的な面については、最初から近づけようとしたわけではなく独自路線を行きたかったが、マイクロソフトのOSと一体化した大攻勢によって、シェアを落とした挙句、こうせざるを得ず、敢えて足さず引かずを達成した結果

と会見で言っているので、無問題だそうだ。
 問題は、これらの新進気鋭のウィルス対策ソフトの動作はどうなのよ?ということである。御三家はさすがに歴史もあるので、こなれているわけですわ。もちろん、全く問題がないソフトなんてのは存在しないので、「ウッキーーーーー!」となってしまったことが、ないではない。俺自身も、10年近いインターネット経験の中で(公私含めて)御三家にはそれぞれお世話になった。それぞれに「う~ん」であったり「ウッキーーーーー!!」な経験もした。どれもこれも、過去を除いてみれば脛に傷を持つ身である(重いだとか、パターンファイルに問題があったとか)。それでも御三家は頑張ってきているだけあって、それなりの安心感が(漠然とではあるが)ある。継続は力なり、ですな(これがブランド力なのか・・・)。
 当然のことながら、新参者にはそんなものはない。だから、ちょいと不安に思う(とはいえ、御三家だって、絶対インド人や中国人のSEが開発に関わっているに違いないので、開発元がインドだ中国だというのはナンセンス)。困るのは、こういう安い製品ほど、初心者が飛びつきやすいということ。初心者ほど、やはり無駄なコストは省きたい、という願望が強い(経験者ほど、コストとのトレードオフを身を持って経験していたりする)。で、問題対処能力の低い初心者が万が一の時、どんな反応をするか。そして、それに対してどんな対応をするのか(ぶっちゃけ、管理者業界ではアンインストールしない限りダメなケースも報告されている。やべ!)。安かろう、悪かろうではすまない世界がそこにあるだけに、今後の状況を興味深く見守っていきたいところである。

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