風はエーゲブルー・・・にしたい

愛車の307SWのことや、興味のある様々なことをダラダラと書いていきたいです。

とあるお話

2011年03月17日 | たわごと

 震災関連のお話を一つ。昨日、かかりつけの病院へいつもの薬をもらいに。そうしたら、県からの指示で「調剤は2週間まで」だそうで。

「法令によっているんだろうけれどさ、これ、もう少し柔軟にならないのかね?」

 確かに、俺みたいなのはなんとかできなくもないが、足のないお年寄りには実にキツい内容。これは確かにどうにかならんのかねえ?

 で、ちょこっとお話をした。そうしたら、何人か沿岸から逃げてきた人を診察したとのこと。

「津波で流された車を自衛隊に確認されたらしいんだ。そうしたら、『この車のガソリンは抜いて国家のものとしました』だって。どうせ動かないし、納得したそうだけれど、すごいよね」

「ああ、そうですね。でも、すごく合理的ですよ。それで命が助かるなら・・・」

「そうだねぇ。南三陸町病院なんかね。僕が勤務したことがあるところでね・・・」

もう、聞いていて切なさがだだ漏れ。情報交換をして、しんみりしつつ診察終了。

 

 とにかくガソリンなどの油脂類の欠乏は深刻です。ヘルパーや訪問看護などを行っている事業者が活動できないため、「このままでは生活できない人が出てくる」という状態。政府が悪いとは言わないけれど、現場のことの想像力が欠如しているのか、縦割りが進みすぎて全体を見られないのか。何にせよ、かなりの時間を空費しているように思えます。この辺は、「官僚が勝手なことするな!」という民主党の方針の悪い面が出たかもしれません(両方が原因なのかも)。

 非常時において、法令を悪い意味でマジメに遵守しすぎるのは問題ですね。現場レベルでは違うと思うのですが、ちょっと前線から遠いところがそうなんではないでしょうか?福島のことにしても、打てる手は全て打つようにして、

「やらなかった後悔よりも、やったことによる後悔」

にして欲しいものです。拙速こそが求められている、そう思います。


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