風はエーゲブルー・・・にしたい

愛車の307SWのことや、興味のある様々なことをダラダラと書いていきたいです。

2007年問題って?

2006年04月04日 | お仕事関連
 なんか、日経BPで2007年問題についての記事を見まして。

深刻なシステムの引き継ぎ問題
続・深刻なシステムの引き継ぎ問題

 なんのこたあねえ、システム引継ぎの問題ですか。だったら、オレのほうが経験しているなあ、とか思っちゃったり。
結局、抜本的解決策としては
1.後継者を指定して、じっくりと仕込む
2.後任者がリプレースする
3.後任者が根性据えて、現行システムの理解を深める
しかないと思うんだわな(オレの場合は2でした)。
 問題は、日本の組織は、「情報部門は(良くも悪くも)一子相伝の職人技術に近い」ってことを認識していない、または問題視(敵視)しているってことで。一般的には、認識していないが多数派と思われる。で、問題視(敵視)派ってのは、
「あいつら金食い虫の上に、言うことを聞かないから、全部アウトソーシングしてえ!」
みたいなパターン。
 情報部門の全面アウトソーシングも、短期的には正解になっても、中長期的にはまず確実に失敗するケースですな。これは、システムにおいて、要求仕様の策定、設計、運用といった部分のノウハウが、担当個人の暗黙知となっているケースが多いことに起因するんですな。あ、暗黙知というのは、オープンになっていない情報、ドキュメント化されていないで、個人の知識・経験としてしか存在していない情報です。
 人数が多くて、良くも悪くもチームプレイをしなければならない状況だと、こういう暗黙知は少ない傾向がある、もしくは暗黙知を共通知識・経験として持っている傾向があるわけです。
 ところが、人数が少ない場合、最悪な1人で行っている(オレが引き継いだときがそうでした)場合は、そもそも後継者が育っているかどうかも怪しい(当然、担当者1人っきりの場合は育っているわけナシ!)。
 ということで、公認の人たちが苦労している現実は連鎖してきているわけで。それがたまたま2007年に集中するってだけで、本質は常にどこでもある問題だと思う。
 やっぱり抜本的にはシステムのリプレースしかない。どうせドキュメント化に労力を使うのならば、ついでにシステムも新しくしたほうがマシというもの。システムが老朽化していれば、そもそも環境に合ったシステムかどうかすら疑わしい。ますますリプレースしたほうが、ということになる。
 ところが、問題はそれどころじゃないくらい複雑な環境で、レガシーな運用形態やら何やらのしがらみが多い場合。これは困ったもんで、「何でそうなのか?」と思うようなことにキチンとした理由が付いてたりする。これが仕様確定までにわかればいいのだが、開発途中でわかった場合は悪夢である。そういう場合は往々にして「そんな機能は今は意味がないから、省いちゃえ」ってことで、なんもしていないケースがほとんど。ここで修正が簡単に済めばいいが、そうでない場合は・・・合掌。

 くだらん結論じみたことを書けば、ある程度の期間でシステムの更新は必要不可欠である、という面白くもなんともない話になる。とはいっても、組織の中で人が新陳代謝されていく以上、システムだって同じにしなければならないわけで。
 だからといって、目的が不明確で、無計画なリプレースをやられると迷惑なんだけれどね、これがまた。

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